JINSEI STORIES
滞仏日記「パリのお土産第二弾は、ポワランヌのクッキーで決まり!!!」 Posted on 2024/07/13 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、今日は日本へのお土産第二弾を買いに15区のパン屋、ポワランヌに行った。
ここのクッキーがとってもシンプルで美味しく、世界中からここに観光客が買いにくるのだ。
ポワランヌ、有名になりすぎて、工場で生産するようなパンがパリ中のスーパーで必ず売られるようになったが、うーん、鮮度の問題だろうか、この15区の本店で売られているクッキーにはかなわない。
なので、父ちゃんは、わざわざ本店に買いに行くのである。
パンも、スーパーで売っているポワランヌの田舎パンより、本店の田舎パンの方が、ぜんぜん、美味しい。
ぼくはちなみに、アップルパイが大嫌いだが、この本店のアップルパイだけは食べることが出来る、それくらい、美味しい、と思うのであーる・ぬーぼー。
ということで、出かけてみると、なんと、オリンピック用のカンカンに入った、オリンピック仕様の、ちょっと高めのクッキーが売られていた。笑。
やはり、観光客が押し寄せるのだろうな~。
ポワランヌのクッキーがいいのは、あの田舎っぽい触感、あと、バターの風味。ううん、説明が難しいが、歯ざわりがいいというか、フランスの伝統的なシンプルさがつまっていて、ゴージャス過ぎない、ほどよいうまさが、最高なのである。
※ オリンピック仕様???
※ これが最高に美味しいアップルパイ!
それから、日本ではフランスのバターといえば、エシレバターという印象だが、正直言って、負けないほどにおいしくて、もっと安いバターがいくらもある。
それも、普通のスーパーで売っているのである。
お土産にちょうどいい。安くても、全部、ブルターニュ産のバターで、実に深みがある。
日本でエシレバターを買うと千円ほどするが、この小さなバターだと200円くらいで買うことが出来るので、お土産に最適なのだ。母さんに、届けたい・・・。
それから、オリーブオイルが今、日本では混ぜ物のオリーブオイルが出回っているというのがニュースになっていたが、純正のオリーブオイルを友人に頼まれ、買いにいった。
日本滞在中は、宿で、自炊をしながら、過ごす予定なので、自分の食材も少し買い込んだ。チーズとか、頭痛薬とか、歯磨き粉とか、フランスで長年使っているもの、そういうものも、お土産に喜ばれるかもしれない、・・・。
※ このバター1ユーロ台で買えますが、めっちゃ、美味しいですよ!
ということで、今日は、買い物をすませてから、オンラインのエッセイ教室をやった父ちゃんであった。
パリでの仕事はこれが最後だったが、今日も熱血な感じで、楽しい授業ができた。(第三弾のエッセイ教室は9月前半を考えています。課題は、衣食住の「住」ですね)
ところが、事務所が荒れ果てていて、生放送の授業だったが、東京にいるスタッフさんに、「かなり仕事場散らかってましたね」と指摘されてしまった。
なにせ、パリの個展の絵の仕上げ中で、事務所は描き上げたばかりの作品で足の踏み場もないくらいひどい状況なのだ。
日系のスタッフさんは夏休みに入り、家族と日本。事務所は明日から9月まで休暇に入ることになった。あはは。
明日、エリックが掃除にきてくれて、一緒に片づけをやり、店じまいをしてから、三四郎をジュリアの合宿所に預けに行き、ぼくも日本を目指す。
ここから、過酷な夏の日本ツアーがスタートするという次第である。
熱血~。
※ あーる・ぱちーの!!! ☜ぜんぜん、自撮り復活しとるやないか・・・。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
日本入りした翌日からびっしりと引退公演のリハーサルがはじまり、途中、個展が開催され、それから、東京のライブ3本、大阪の最終公演と続くので、体力勝負ですね。パリは今日、すごく寒くて、ジャケットを着てないと外を歩けない感じでしたが、(午前中)、日本は暑いと聞いているので、Tシャツだけでいいかな、と・・・、今、パッキング中です。
※ 画集+小説「パリ情景、動かぬ時の扉」絶賛発売中!!! 176ページ、80点の絵画、原稿用紙200枚の小説、読み応えあります。私立美術館のような、アートブック、です。笑。
※ 父ちゃんのラジオは、こちらから、どうぞ。
あ、15日のラジオが、リハーサルと重なっているので、17日に変更になっています。お気をつけてください。
じゃあ、みなさん、日本で!!!!!