JINSEI STORIES
父ちゃんの週末料理教室「ちゃちゃっとできるけれど、なんとなく本格的なサーモンのラザニア、いかが?」 Posted on 2024/07/06 辻 仁成 作家 パリ
※この料理は、まだ、息子と一緒に暮らしていた時に、よく作っていたサーモンのラザニアです。かんたんだし、美味しいので、週末にやってみてね。
「パパってさ。ほんと、いつも我が道をいってるよねー」
と感心されているのか、馬鹿にされているのかわからない、一言を息子に手向けられ、えへへ、と苦笑いをしていたのですけど、
「我が道しか歩けないからね」
と毅然と言い返したら、
「知ってると思うよ」
と笑われたのでした。
そんなに我が道をいってるでしょうかね~。そもそも鈍感なんだと思います。一番苦しい時も、気づかないから、乗り越えてこれました。人生を振り返らないのは、振り返っちゃうと、過去が茨道過ぎるからなのです。鈍感なおかげで、なんとかこれまでは生きてこれた感じですが、我が道をいく、に何度も救われてきたのは、紛れもなく、事実です。
さて、今日は、お子さんからおじいさん、おばあさんまでみんな大好き、ラザニアの簡単な作り方をご指南いたします。本格的だけど、市販のラザニアを使う、超簡単なバージョンです。えへへ。生地から本格的に作りたい方は、こちらをご参照ください。
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https://www.designstoriesinc.com/jinsei/dominique-3/
やっぱり、子供や若者はラザニアが大好きですね~。
献立に困ったら、週末とか、これに限ります。ベシャメルソースの作り方さえ、マスターしてしまえば、いくらでも応用ききますからね。というか、最近、思うんですが、フレンチって、ベシャメルが生み出したと言ってもいいくらい、このソースが大元なんですけど、小麦粉とバターと牛乳だけでソース作っちゃうって、発想が、素晴らしい。じゃあ、前置きはこのくらいで作ってまいりましょう。
材料です!
ラザニア生地250g、スモークサーモン160g、モツァレラ1個、レモン、ベシャメルソース、グラタンチーズ
小麦粉30g、バター40g、牛乳600ml、白ワイン、ほうれん草2株、塩こしょう
はい、まずですね、市販のラザニア生地は茹でておきます。どこのメーカーのでもいいですよ。ぼくはバイラとかディチェコを使うけど、自分の口にあうものを探しましょう。人生は出会いです、からね。
じゃあ、次に、ほうれん草をさっと茹で、細かく切っておいてください。と、書きましたが、ぼくは今回、ほうれん草抜きで作りました。
ほうれん草抜きでも、超美味しいです。
なんで、ほうれん草を抜いたかというと、たんに、買い忘れたから。あはは。
この写真の中に、ほうれん草が入っていると思って作ってみて、ください。こ
こだけの話しですけど、やっぱり、ちょっとだけでも、ほうれん草が入っていると、より、うまいです!!! 笑。
では、一番重要なベシャメルソースを作りましょうね。
フライパンを弱火にかけ、バターを溶かし、溶けたら小麦粉を加えて木べらでよく混ぜていくのです。
ぶくぶくと火が入ってきたらですね、牛乳を少し加え、そうすると、ぎゅっと固まるので木べらでよくかき混ぜてまとめ、そしたら、またそこに少し牛乳を加え、ぎゅっと固まるので木べらでかき混ぜ、そしたら、また少し繰り返しながら牛乳を加えていく、を続けます。ふー。
最初は粘土のような状態が、次第にクリーム状になっていくんですよ、これ感動もので、これを考案したベシャメルさん、偉大すぎる!!!
ウイキペディアで確認をしたら、ベシャメルソースの発祥には諸説あるようで、本当のところ、誰が作ったのかは、確定できる感じではないですね。
イタリアで生まれたという説まであったので、ま、あまり深く追求しないで、昔ながらの基本のソースと思っておくといいかもしれません。←逃げた。笑。
さて、レシピに戻ります。
ちょっと緩めに作りたいので牛乳の量は多めがいいです。出来上がったらほうれん草をまぜて塩こしょうで味を整えたら完成。
ですが、今回はほうれん草を忘れましたので、エアー・ほうれん草となります。しつこい。えへへ。
オーブン皿に少量のベシャメルソースをぬり、まず一枚目のラザニア生地を置き、その上にベシャメルソース、まんべんにスモークサーモンと薄く切ったモツァレラをおき、レモンをふりかける。
それを生地がなくなるまで繰り返し、最後はベシャメルとグラタンチーズをのせ、200度に予熱したオーブンで15分ほど焼いたらできあがりとなります。
どうですか?
やってみると楽しいし、かなり本格的なサーモンのラザニアが出来るので、お試しください。
あ、レモンをかけながら食べるとさらに美味しいですよ。ボナペティ!