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パリごはん日記「腹持ちもよく、普通に食べたくなるサラダリヨネーズ、の日」 Posted on 2024/05/13 辻 仁成 作家 パリ

パリごはん日記「腹持ちもよく、普通に食べたくなるサラダリヨネーズ、の日」

某月某日、今日はサラダ程度で済ませたいと思う日ってあるじゃないですか?
父ちゃんはけっこう、あるのであーる。あはは。
重たいものを食べたくない、炭水化物はあんまりとりたくない、でも、お腹はすいておる。ついでに、ちょっと酸っぱい系が食べたい。
こういう時に、「サラダリヨネーズ」は最適かもしれない。
リヨンの郷土料理だが、全仏で愛されている。
父ちゃんは2016年にリヨンに遊びに行った時に、本場のサラダリヨネーズと出会い、そこから辻家の定番サラダ十指の中に入った。(そのうち、サラダ本、出しますね!)
サラダニソワーズか、サラダリヨネーズか、悩むことがママある。特にカフェに行くと、この二大巨頭の対決となること、しばしば。
今日は、肉味が感じたかったので、サラダリヨネーズとあいなった。
余った食パンを小さく四角にカットして、フライパンで軽く揚げ焼きにして、クルトン、を作る。市販のクルトンでもいいが、別に、食パンでいいよね。できれば、ベーコンと一緒に炒めると味がうつって、さらにうまい。
そうそう、砂肝が入っていることもあるので、お忘れなく!
本場では、ラルドンと呼ばれる燻のベーコンを使うのだが、別にそこにこだわることもない。でも、可能なら、日本でもブロックのベーコンが売っているので、それを買い、一センチ四方(短冊でもいい)にカットし、まずは低温でじっくりとやいて、途中からクルトンにする食パンぶちこんで、味をシェアー、が、モアベターよ。
ベーコンの香りがクルトンにうつって、うみゃあ~のだ。
焼き色が付いたら、おおお、いいねー。香る香る、リヨネーズ。
で、ドレッシングは白ワインビネガー、ディジョンのマスタード、それからブラックペッパーあたりを適当に混ぜて、ちゃちゃっと作ればいい。
美味しいと感じるものが、正解レシピ~。笑。
好きな葉っぱ、サニーレタスとかルッコラとかチコリとか、をカットした野菜をお皿に盛り付け、ベーコンとクルトン、ポーチドエッグを載せ、ドレッシングを回し掛けしたら、サラダリヨネーズらしくなるのだ。
おおらかな感じで、いいよー。これで、リヨン風サラダの完成であーる。
白ワインだね、ぜひ!

パリごはん日記「腹持ちもよく、普通に食べたくなるサラダリヨネーズ、の日」



リヨンは、食の都で、フランス第3の都市だ。リヨンの人口は50万人、周辺地域をあわせると230万人を超えるのだそうだ。大きいねー。マルセイユが人口87万人だけれど、周辺を合わせると170万人程度だから、リヨンの方が大きいと言い張るリヨン人は多い。この辺は、そっとしておきます。どっちだっていいよね。どっちも素敵。
で、7月の3日に、父ちゃんは再びリヨンの地に立つのだ。
正確にはリヨンを流れる川の上の船でライブをやるのだけれど、ここが、御覧いただきたい。こんなに美しい場所なのであーる・はんぶら宮殿!!!!!!
実は、地元民に大変、愛されるライブクラブであった。
ぼくの友人のフローリアンは、「ラ・マーキーズ」にはよく通ったよ、と豪語している。君はあそこでやるのか、辻、それはすごいぞ、と言うではあーりませんか!

パリごはん日記「腹持ちもよく、普通に食べたくなるサラダリヨネーズ、の日」

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パリごはん日記「腹持ちもよく、普通に食べたくなるサラダリヨネーズ、の日」

パリごはん日記「腹持ちもよく、普通に食べたくなるサラダリヨネーズ、の日」



リヨンは食の都だけあって、日本人の料理人の人もたくさんいる。けっこう、有名な日本人シェフのレストランなどもある。
夜景の美しい都市で、前回行った2016年も、光の祭典を見学するためだった。
ぼくは函館に住んでいたことがあったので、夜景にはちょっとうるさいが、あはは、リヨンの夜景はまじで、フランス一番かもしれない。
こんなに素晴らしい場所で、ライブをやる父ちゃん。もちろん、その日の昼食は、サラダリヨネーズになるに違いない。
燻製ベーコンでパワーをつけて、挑もうじゃないか。
6月30日が、パリ、ベルビル「ル・ゼブル」でのコンサート、そして、7月3日はリヨンに移動して、船の上で、歌うので、近隣の皆さん、ぜひ、応援に来てね。
愉しみで、仕方ないぞ!!!

パリごはん日記「腹持ちもよく、普通に食べたくなるサラダリヨネーズ、の日」



つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
もう、来月、ボルドー(28日)、パリ(30日)、そして、7月のリヨンと続きますね。この季節の美しいフランスで、神秘的なライブを繰り広げますので、ご期待あれ!
詳しくは、こちらです。
7月3日、リヨン、La Marquise
チケットはこちらから、どうぞ!
☟☟☟
https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-lyon-concert-la-marquise-peniche-03-juillet-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301835.html

パリは、ベルビルにある老舗の劇場「Le Zebre」にて行われます。チケットが発売になりました。在仏、在欧の皆さん、お時間があれば、ぜひに。
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●6月30日、パリ、Le Zebre チケットはこちらから、どうぞ!
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https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-paris-concert-le-zebre-30-juin-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301135.html

●7月13日ごろ、帝京大学出版会から、父ちゃんのアートブック「パリ情景、動かぬ時の扉」が出版されます。全176ページの画集&小説集です!!!
●7月20日から7月28日まで青山・新生堂画廊にて、個展!
●9月後半、コルシカ、アジャクシオ、ライブ。(ライブは、だいたい、9月25,26日のどちらかになります。作家としての登壇も予定しています)

“地球カレッジ”
TSUJI VILLE

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