某月某日、ぼくは外反母趾で足が痛むのだが、休んでもいられそうにない。
パリ公演のチケットが発売になったが、動かない。１４枚なのだ。ひゃあ。
前回のオランピア劇場が、結構、お客さんが入っていたので、うんと小さな劇場であるル・ゼブル劇場はとくに何もしないで、売り切れるだろうとベルトランは思っていたようだが、はじめてやるリヨンの会場「マーキーズ」の方がチケットが売れている、ということをベルトランからＳＭＳで知らされた。
「14枚しか売れてない。辻、大変だ、なんとか宣伝してくれ」
いつも、ベルトランは、こういう風にぼくに投げつけてくる。
宣伝は、プロモーターの仕事だと思うのだけれど・・・、やれやれ。
「14人、どんな人が買ってくれたのかな」
「それは、わからない。でも、もっと売れると思っていた」
「でも、ベルトラン、14枚、来てくださるんだ、すごいことだよ。ぼくは１４人でも、1万４千人とかわらない熱血でライブやるよ。たった一人でも、手抜きしない」
「いや、それじゃあ、赤字なんだよ。ポスターとフライヤーができているから、事務所に届けとくね」
ということで、父ちゃん、ノルマンディでのんびりしていられなくなった。

※　この男が、ベルトラン。相変わらず、かっこつけている。ちょっと、怪しい雰囲気だけれど、意外とまじめで優しい男なのである。ゆるしたって。笑。

※　パリ事務所に届けられた、ポスターとフライヤー。マコちゃんに、半分を渡し済。

ベルトランから届けられる５０００枚のチラシと数百枚のポスターを、また、オランピア劇場の時と同じように、自ら貼りに行かないとならない。☜そんなアーティストがいるのか、はい、います、ここに！！！
おっと、マコちゃんにも協力してもらい、（右岸地区はマコ、左岸は父ちゃん）、がんばろうかな。
ロンドンのヒデから、昨日の日記を読んだのかな、と気を同じくして、メールが届いた。
「外反母趾、大丈夫ですか？　もし、ロンドンのライブ当日、足が痛い場合、ぼくもスニーカーでやれるように、ブーツとスニーカー、両方持っていきますね」
思わず、泣きそうになった。
こいつ、こういうやつなんだ、ギターが最高なんだ、ありがと。
いいやつに恵まれている。
ベルトランは、ぼくが外反母趾で手術をしないとならないかもしれないこと、など、知らない。
彼は日本語を読めないから、ぼくの精神状態もわからない。でも、それが普通なのだ。元祖天才バカボンのパパなら言うだろう。それでいいのだ。
ぼくは、明日、朝いちばんで、パリに戻り、ポスターを貼りに左岸地区を歩く予定だけれど、どなたか、お店に貼ってもらえるような場所があれば、貼らせてください。フライヤー、置かせてください。届けにいきます。あはは。

※　外反母趾を治すために、子羊肉のカレーを作った。いわゆる、日本のカレーではなく、市販のカレーパウダーを使い、バターとにんにくで、味付けする、父ちゃん風のカレー。鶏肉でも、豚肉でもおいしくできます。

でも、リヨンの方がパリより売れている、というのだから、すごい。
「リヨンは何枚？」
とベルトランに訊いたら、２０枚、だそうだ。リヨン、すごいじゃーん、と驚く父ちゃんであった。
実は、リヨン、ＤＪのまつじゅんさんが経営するローヌ川に浮かぶ船のクラブ「マーキーズ」。
まつじゅんさん、会ったことないが、１９７２年生まれ、ラーメン居酒屋「フジヤマ５５」も経営している。
なんか、若い頃に、フランスのＤＪにあこがれて、海を渡り、そのまま居ついて、今、５０代で、まだ、音楽続けながら、ラーメン居酒屋とライブハウスを経営している。
世界中に頑張っている面白い日本人がいるということだ。会うの楽しみ～。
ベルトランの仲間なんだって。
リヨンの皆さん、さすがに、ぼく、ポスター貼りに行けないので、力を貸してください。
父ちゃん、このところ、精神も肉体もぼろぼろなんですが、意地で、頑張りますから。
ということで２０枚を、少ないとは言わせない。
ぼくは、最高のライブをやってみせる。必ず、７月３日は熱血パワーでリヨンも満杯にしてみせるのだ。
じゅんさん、よろしく。☜人任せ？？？

※　苦しい時には、がんがん炒めて、じゃんじゃん食べろ、と母さんに教えられて育った。今こそ、その時だ、と作ったカレー、最高でした！！！　おいしければ、元気になりますよ。

ということで、パリ公演も、満席にしてみせる、とベルトランにメッセージを返しておいた。
「お前もやれよ！！！」
と、つけ足して、あはは。
外反母趾なんか、別に、ひきずってでもやれる、と思う。
ポスターも、昔のカルチエにいけば、マーシャルの八百屋にも貼ってもらえるし、リコのバー、エルベのワイン屋、数軒は貼ってもらえる。この戦術、みんなに笑われたけれど、その成果もあって、オランピア劇場、いっぱいになったのだ。マコのおかげ。
足の痛み次第だけれど、近々、またみんなの力を借りに、顔をだしてみることにする。
なんでも、続けることが大事なのだ。
迫りくる老後が心配な父ちゃんだけれど、それを吹き飛ばすくらいの熱量で、生き抜いてやる。
ベルトランには足のことは内緒にしておいた。
あはは。
そして、日本公演も４月６日から、チケットが販売になるのだけれど、大阪フェスティバルホールは２７００席だからね、はっきり言っときますが、埋める自信、ないです。笑。
でも、空席が目立っても、ぼくはやりぬきたい。
みなさんは、知らないと思うけれど、大阪はずっとライブハウスだったのだ。最後にやったホールコンサートはたぶん、３０年前の、エコーズ時代の、大阪厚生年金会館だったように思う。
そこから、いきなり、フェスティバルホール、なんだもの、無理だよね。笑。
でも、憧れの会場だったから、最高の千秋楽にしてみせる。
関西方面に、どれだけ応援団がいるか、わからないけれど、８月７日が楽しみだ。
ということで、父ちゃんのワールドツアー、暗雲たちこめているけれど、自分を奮い立たせて、乗り切ってみせたい。
左足には、頑張ってもらうよ。
みなさん、合言葉、一緒にお願いいたします！
せーの、熱血～！

Photo by 上飯坂一

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
とはいえ、ベルトランがいないと、ぼくは何もできないので、彼の期待に応えられるように、がんばらないといけませんね。ぼくは、がんばるの、嫌いじゃないです。がんばれるうちが、人生だと思っている昭和生まれ。１４枚でも、最高のライブ、間違いないです。覚えといてください。それが「父ちゃんの生き方」なのですから。あはは。

さて、外反母趾ワイン父ちゃんからのおしらせですが、
夏の日本公演、会場、日程が発表されました。
・東京3DAYS公演
7/30（火）ヒューリックホール東京
7/31（水）ヒューリックホール東京
8/5（月）ヒューリックホール東京
open18:30/start19:00
・大阪公演、ワールドツアー千秋楽！
8/7（水）フェスティバルホール大阪
※デザインストーリーズ先行発売をしますので、もうしばらく、お待ちください。
さらに、、、、
フランスツアーが６月に行われます。
パリは、ベルビルにある老舗の劇場「Le Zebre」にて行われます。チケットが発売になりました。在仏、在欧の皆さん、お時間があれば、ぜひに。
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●６月３０日、パリ、Le Zebre　チケットはこちらから、どうぞ！
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https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-paris-concert-le-zebre-30-juin-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301135.html

そして、７月３日、リヨン、La Marquise
なぜか、パリの会場よりも、売れています。売り切れる前に、お早目に！笑。
チケットはこちらから、どうぞ！
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https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-lyon-concert-la-marquise-peniche-03-juillet-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301835.html

●７月２０日から７月２８日まで青山・新生堂画廊にて、個展！
●７月後半から８月前半にかけて、日本ツアー、まもなく発表！
●９月後半、コルシカ、アジャクシオ、ライブ。（詳細、待って）
●４月１９日、ロンドン、ライブ。詳細はこちらから☟

https://www.eventbrite.co.uk/e/2gz-tsuji-and-hide-live-japanese-music-in-london-tickets-790578039197?aff=oddtdtcreator