某月某日、星付きシェフのチャールズに依頼され、日本で買った「燻製シート」を、実際に使ってみることにした。（二つ、買ったので、一つは自分でためしたくなった。すまん、チャールズ！）
ノルマンディのシェフが、わざわざ「日本で買ってきて」と依頼するくらいの優れもの商品なのだろうから、興味が沸いて当然であった。（母さんが倒れたので、ぼくはパリに戻って来てしまった。なので、チャールズにはいまだ渡せずじまい・・・）
で、ついでに、SB食品の「赤缶カレー」も試したかったので、日曜日だし、燻玉カレーを作ることにしたのだ。ほほほ、グッドアイデアじゃ。
さて、ということで、さかのぼること二日前、ぼくは燻製卵づくりに着手した。１～２日程度、燻製にするのに時間がかかるとのことであった。
ほんとうに、こんなシートで燻製、出来るんかいな！？
疑いながらも、まず、袋を開封、中にレシピがあって、燻卵の作り方が掲載されていた。
２００ｃｃの水に対して５％の塩だそうだ。
その分量で食塩水をつくり、そこに固ゆでの卵を投入し、１０×１５センチにカットした燻製シートを折りたたんでいれ、ふたをして、冷蔵庫で保管なのであった。
うううむ、こんなので、燻製ができるなら、警察はいらない、ことはない・・・。笑。
１から２日で燻卵ができる、らしい。

※　なんか、この写真、薬物にしか見えない。すいません。軽量秤の上に燻製シートを載せ、その上に塩です。

ということで、二日経ち、冷蔵庫に燻卵ができている。
見た感じは、ばっちりだ。
よしよし、はやる気持ちをおさえながら、父ちゃんは赤缶カレーを使って、カレーを作った。豚肉、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、という王道の具材だったが、一つだけ、父ちゃん風は、豚肉を薄切りっぽくカットする。
ブロックで焼かない。
薄切りというのは表現がちょっと違う。包丁で細かくカットするので、５ミリとか１センチ幅、その程度でいい。
最初に、薄切り豚肉を焼いて、（良く焼きにします）そこに具材をいれ、水をひたひたにして、最後に赤缶カレーを投入。こうすることで、豚のダシがよく出るのじゃ。
他のカレーのルーを足してもいいし、ぼくは味見をしながら、足りないと思うスパイスなどを加えてみることに・・・。
お、いける。赤缶カレーは、ルーではなく、粉なのだね。なるほど～。
これは期待できそうだ。
味見をしたが、カレールーとは違って、気のせいか、サラっとしている、かな。でも、深みがある。ああ、これはいける！　と思った。
ということで、いよいよ、冷蔵庫から燻卵の登場とあいなった。
タッパーの蓋をあけると、おおお、香る香る、燻製じゃああああ！

※　燻製卵を取り出したところ。残った燻製汁がもったいないので、さらに、二個のゆでたまごを作り、再投入。結果はまた、報告しますね。あはは。だって、もったいないじゃんねー。

すごい。
火を使わないでも、ちゃんと、できている。
とりあえず、二つ作ったので、一つ、試食してみることに。
あ、ちょっと塩分を多めにしてしまったので、しょっぱかったが、しかし、よく、出来ている。
美味しい。ウイスキー呑みたくなる。あはは。
ということで、赤缶カレーの上にのせてみた。
おお、これはナイスだ。
実に美しい世界観である。いぶされた香りが卵に宿っているではないか！
などと、ぼくはキッチンで、見上げる三四郎を観客にみたて、力説＆解説をしたのだった。
やれやれ。
実食。
うーん、カレーの風味の中に、燻製の香りがまざり、森の中で、カレーライスを食べているような不思議な境地になった。
燻製シート＆赤缶カレー、日本から持ち帰ったこの二つの優れもののおかげで、キッチンが幸福感に包まれた、孤独なグルメ、でありました。めでたし、めでたし。
えへへ。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
燻製サーモンとか、燻製ホタテもできるみたいなので、開封してしまった以上、いろいろと試してみたい、父ちゃんなのでありました。また、ご報告させていただきます。ちなみに、燻製シートはＡｍａｚｏｎで探して、購入しました。あまり、見かけなかったので、Ａｍａｚｏｎで買うのが便利かもしれません。

さて、父ちゃんの今後の・スケジュールです！

●小説「十年後の恋」集英社文庫版、重版！
●小説「東京デシベル」がイタリア、Rizzoli社から刊行されました。
●４月１９日、ロンドン、ライブ。詳細はこちらから☟

https://www.eventbrite.co.uk/e/2gz-tsuji-and-hide-live-japanese-music-in-london-tickets-790578039197?aff=oddtdtcreator
●６月２８日、ボルドー・ライブ、予定。（詳細待って）
●６月３０日、パリ、Le Zebre　チケットはこちらから、どうぞ！
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https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-paris-concert-le-zebre-30-juin-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301135.html

そして、７月３日、リヨン、La Marquise
チケットはこちらから、どうぞ！
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https://billetterie.seetickets.fr/tsuji-in-lyon-concert-la-marquise-peniche-03-juillet-2024-css5-envolproduction-pg101-ri10301835.html

●７月２０日から７月２８日まで青山・新生堂画廊にて、個展！
●７月後半から８月前半にかけて、日本ツアー、まもなく発表！
●９月後半、コルシカ、アジャクシオ、ライブ。（詳細、待って）