JINSEI STORIES
退屈日記「不眠症だった父ちゃんが、眠れるようになった。電磁波問題について」 Posted on 2024/01/12 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、電磁波について、お知らせしたいことがあるのだ。
父ちゃんは長年不眠で悩まされてきた。このことはこれまでの日記でも常に言及してきた父ちゃん的大問題であった。
ショートスリーパーマンなのだ。平均、2~3時間しか眠ることができない生活が長年、続いていた。
睡眠誘導剤を飲んでも、眠れないのだ。
それで、ある時、これも日記で書いたが、フランスでiphone12に関して、23年の9月に、フランスの周波数庁が、電磁波の数値が規制値(人体に吸収される電磁波の量)を超えているので発売中止、と命令した。(アップルはiosで改善するとしていた)
しかし、NHK「パリごはん」の時に撮影機材として購入した2台の12をぼくは常に枕元に置いて、長年、寝ていたのだった。
電磁波テストのリール映像があったが、測定器がふりきれレッドゾーンになっていたのを見た、父ちゃん、これは尋常じゃないし、もしかすると脳とか神経に影響がくわえられ、そのせいで父ちゃんのダジャレがおやじギャグになりすぎたんやないか、と思った次第であった。
それは冗談として、眠れない理由かもしれない、と思い、(でも、iphone12の撮影機能が大変優秀だったので15に機種変更したあとも一台、残していたのだ)ある日、深夜の充電を隣の部屋でやるようにしたら、あら不思議、そこから爆睡できるようになった。
まじです。
たまたまか、と思い、報告していなかったが、すでに、一か月、毎日、8時間の睡眠ができるようになっている。ということは、やはり、電磁波だったのかもしれない。
動画で見たが、通常でも携帯から電磁波は出ているが、充電のコードを刺したら、測定器が降りきれるほどに跳ね上がる。
充電しているあいだが、もっとも危険なのだ、ということがわかった。
なんと、ぼくはずっと、何年ものあいだ、枕元で充電をしていたのだ。
ひどいときは、ベッドから落ちないように、枕の下で携帯を充電していたのである。これ、どういう影響をぼくに及ぼしているのだろう・・・。めっちゃ、怖い・・・。
デザインストーリーズというウェブサイトマガジンの編集長なので、すべての記事をチェックしているから、携帯は24時間、離せなかった。
24時間いつでも、何が起きてもすぐに対応できる必要があり、枕元に携帯を置くという習慣となっていた。これが禍したのだった。
不眠の原因だった、と思われる。(どのくらい脳に影響が出ているのかは、わからないから、憶測は書けませんけれど・・・)
しかし、携帯を遠ざけたら、よく眠ることができるようになり、今は信じられないくらい爆睡でき、トイレにも起きなくなった・・・。どういうこと???
電磁波はそんなに人体に悪影響を及ぼしているのであろう。
なので、寝る1時間前から、携帯は、別の部屋におくようになった。おかげで、熟睡ができている。
さらに、ここ最近は、今年のライブ活動に向けて、毎日走っているので、身体も健康。
心はいろいろとあって、ちょっと病んでいるのだけれど、身体が健康だから、救われている。朝、数キロ、走ることで、もやもやも解消されるのだ。
ということで、眠れない不眠症を疑う皆さん、一度、携帯を、遠ざけて寝てみてください。長年、不眠症で苦しんだのがウソのように、よく眠れるようになるかもしれませんよー。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
睡眠と運動をして、心の不安定の解消へむけて、今日も精一杯生きたいと思います。
さて、今年の父ちゃんのスケジュールのお知らせです。
●小説「十年後の恋」集英社文庫版が1月19日全国発売。
●小説「東京デシベル」がイタリア、Rittoli社から刊行されました。
●2月28日から、新宿伊勢丹のアートギャラリーで個展(詳しくまたご報告します)
●3月3日、両国国技館、ギタージャンボリー出演。(検索ください)
●3月6日、ツジビル・ライブ(SOLD OUT)
●4月19日、ロンドン、ライブ。詳細はこちらから☟
https://www.eventbrite.co.uk/e/2gz-tsuji-and-hide-live-japanese-music-in-london-tickets-790578039197?aff=oddtdtcreator
●6月30日、パリ・ライブ決定(詳細、待って)
以上です。