JINSEI STORIES
滞仏日記「メリー・クリスマス!!! クリスマス・イブ、大忙しの父ちゃん。ライブからの息子飯」 Posted on 2023/12/25 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、メリークリスマス~!!!!
ということで、2023年のクリスマス・イブなのだった。
今日は、クリスマス特別オンライン・ライブがあって、事務所は昼ごろから、大忙しになって、(仕事納め? 仕事納めといいながら、すでに24日まで働かせてしまった、父ちゃんであーる。というか31日のマレ地区動画生配信があったね、笑)そこに、息子がライブみたいし、夜は家族で過ごしたいということでやってくることになっていたので、料理は無理かな、と思って知り合いのレストランに予約をいれようとしたのだが、さすがに「イブ」で全滅、だったので、ライブ直前に、スーパーに買い物に走った父ちゃんであった。(念中無休の店が、さすがにイブだけは12時半で、閉まる)
カトリックが多いフランス人にとって、クリスマスは、日本でいうならば「正月」なのであーる。
息子はライブが始まる前には到着するはずだったが、来ない・・・。
ということで、どこも家族で過ごす大切な日なのに、父ちゃんのオンライン・ライブを結構するぞ、のひと声で、スタッフさんまで巻き込んだ、年末のあわただしい辻パリ事務所なのであった。
んで、息子が来ないまま、ライブがスタートしたのはいいが、始まって30分くらいしたところで、いきなり三四郎が乱入。
そのあと、顔は舐められるは、コードをかみ切りそうになるわ、で大騒動へと発展し、カメラの三脚の下から、スタッフさん、二人が、前回同様、匍匐前進し、カメラにうつらないように、左右から挟み撃ち、・・・三四郎をおびき寄せようとするが、珍しくおやつに反応しないさんちゃん、ほぼ、最後まで画面の中で自由奔放に動き回って、最後の曲をへろへろにさせて、終わる、という大ハプニングとなったのであった。
でも、ECHOES時代の曲も歌えて、ま、よかったけれど、ZOOMじゃなく、早く生でやりたいなァ、と思いました。
※、このふてぶてしい感じで、ここに居座った三四郎なのです。本番中に・・・。失礼いたしました。
生配信が終わると、急いで片づけ、皆さんは家族のもとへ帰り、父ちゃんは息子が来るまでのあいだに、キッチンで料理を開始したのであった。一年中、忙しかった、2023年なのだった。
クリスマスイブの息子飯、まだ、作っている途中なのだけれど、ご紹介いたしたい。
本日、前菜は、フォアグラのイチジクソースがけ。(フォアグラとイチジクソースは市販品)えへへ。
前菜が、ペルー風・鴨のタタキ、チミチュリーソースがけ。
メインが、まだ、悩んでいるのだけれど、チキンのモリーユ茸ソースがけ。鴨から出たオイルで揚げたジャガイモか、生のタリアテッレを添える予定・・・。予定・・・。
で、いつもの、サッシェーのケーキ(買えた、奇跡的に)が、デザートに。
本当は、福岡の母さんが、息子とぼくの声を聴きたいと待っていたのだが、息子の到着が大幅に遅れてしまい、「もう待てん、眠か」と母さんは寝てしまった。
バタバタしているが、年に一度のクリスマス・イブなので、手抜きというわけにもいかず、一生懸命、お母さんしている、父ちゃんなのだった。頑張る!
しかし、息子は来ない・・・。いまだ。
※ いい感じであーるぬーぼー。
※ この焼き加減、最高じゃのー。
この鴨というのは、火入れがすごく難しく、また、火入れの前の下処理も丁寧にやらないとならないので、根気のいる料理なのである。
それに、モリーユ茸のソースは、チキンを実においしく包み込んでくれるので、ここも丁寧に下ごしらえをしなければならないのだ。
ということで、鴨は、ロゼ色に仕上げ、叩いて、生ハムのような薄さに、した。
チキンの胸肉はタコ糸で縛って、ソーセージのように丸い形にし、ソースの中で泳がせている~。
しかし、まだ、息子は来ない。
ああ、「きっと君は来ない、サイレントナイト~」なんてことがあったら、怒るよ、父ちゃん。
すでに、来ると言っていた時間を大幅に、5時間も過ぎているのであった、なにやっとんねん・・・。
果たしてどうなるのでしょう。
※、おお、最高のロゼ感でとるな~。
※ これがペルーの万能調味料こと、チミチュリー父ちゃん風ソース。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ということで、一方、父ちゃんと三四郎の海外旅行先が決定しました。本当に行けるのか、まだ、飛行機会社から(犬をのせられるのか)、最終の返事が来てないのと、あと、大問題は、ホテルがまだみつかってないので、最終大決定してから、発表させていただきたいと思いますが、31日に、ツジビルのオンライン。マレ地区ツアーを予定しているので、30日にはパリに戻らないとならない、弾丸ツアーとなりますね。詳しくは、当日記で、ご報告いたします。