JINSEI STORIES
滞仏&父ちゃんの料理日記「わんちゃんゴハンの作り方。そして、三四郎は急成長中!」 Posted on 2023/11/23 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、東京から帰った足で、パリからノルマンディを目指した、移動好きな男、それは、父ちゃーん!
一つ、大きな仕事の打ち合わせがあったのだけれど、残念なことに、成立しなかった。でも、平気。
父ちゃんの人生は「前しか見ない」主義、・・・ダメだったら、頭を切り替え、次へ行く、もたもたしている暇はなーい。熱血~。
しかし、疲れた~。飛行機で1万キロ、車で300キロ、海岸線を歩いて3キロ。
でも、アパルトマンのことも気になっていたし、三四郎を海に連れて行ってやりたかったから、話し合いが不発に終わっても、ま、プラマイゼロなのであった。あはは。
常に前向きな父ちゃんなのであーる。
よいか、皆の衆、人間は前を向くように生まれつき出来ておるのじゃ~。☜誰やねん。
ノルマンディの海に行ったら、三四郎、ほんとうに喜んでくれた。それが一番だね。パパしゃんと離れ離れだったので、楽しいんだね~、犬も人間も楽しいは一緒。
ボールを投げてやると、ダッシュでそれを拾いに行って戻って来る、無垢な三四郎なのであった。
ご覧ください。親バカによる撮影です~。
で、今朝、ノルマンディを目指したのだけれど、三四郎のごはんを昨夜大量に作って、それを小分けにしてから冷凍にし、タッパーに詰め込んで、保冷剤入れた保冷バックで、持ち込んだ。
野菜はその時の旬の野菜(キャベツや大根など)にするが、今回は白菜になった。白菜は火が入りやすく、味が染みやすいので、さんちゃん的には大好物なのである。
鍋に適当な感じで水をはり、鳥のささみ肉と、カットした白菜をいれて、焚くだけ。超簡単なレシピ。
他は一切いれないが、わんこ的にはちょうどよい。
「ふーん、ふーん、ふんふんふーん」
と作っているあいだ、もう、たいへん。泣き続けるさんちゃん!
そして、冷凍したささみ野菜をチンすると、もう、たまらない。
ぐるぐる回って、ふんふん、が大きくなる。
温まったら、食事処へといき、二種類のドッグフードを餌皿に入れる。
なんで二種類かというと、食いつきがいいものと、食いつきが悪いが栄養のあるものがあって、バランスをとるために、3:2程度の割合にしている。
その上に、このチンしたささみ野菜を載せ、ほーら、豪華な感じになるであろう。それを三四郎の目の前に置く。
飛びつきそうになるので、
「待て!」
と大きな声で制し、待たせる。訓練であーる。
「どうぞ」
というと、もう、たまらない感じで、飛び込んで、ご覧ください。皿が顔で隠れてしまうのであーるぬーぼー。
あはは。
今日も19時過ぎに夕食なのである。
これが、犬の腹時計というものか、ほぼ誤差がないのだ。
19時5分前になるとそわそわしはじめ、19時ジャストになると、真正面からぼくをガン見しはじめるのだ。三四郎はこの腹時計の天才。
慌てて、時間を見ると、おおお、19時じゃん、と驚いて、2年近い年月が過ぎた。
ということで、ぼくは一週間に一度、三四郎の餌作りをしているのである。
息子がいなくなり、新しい息子みたいな三四郎に、愛情をこめて料理を拵えておる。実に、愛されておるのだ、この子は。
ドッグトレーナーのジュリアのところでは決して出ないご馳走。どんなにジュリアが好きでも、父ちゃんには敵わない、という作戦なのである。
「ムッシュ、三四郎、また太ってますよ。あげ過ぎないでくださいね」
といつも、ジュリアには叱られている。あはは。
毎回、ジュリアのところから帰ってくると一回り、小さくなっているさんちゃんなのであった。
明日はノルマンディで1,2を争う観光地へ行き、三四郎を走らせる予定なのである。
海を走る三四郎、ご期待あれ。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
いい話はいろいろと舞い込んでくるのですが、いい具合にまとまるかどうかは、ご縁ですからね、ダメな時に、がっかりしないよう、期待しないようにして生きています。
ダメな時に、次の手が打てるように、特に仕事はバランスよく、力の配分をやっておりますので、今日みたいに、東京から駆けつけてもダメな場合は、他へ行く、という風に頭を切り替えています。世界の辻を目指す父ちゃんは、死ぬ前日までに世界の辻を目指しているはずですから、まだ、あと4,50年は時間があるということで、え?
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