某月某日、もう、ずっと待っているものがあった。
でも、どんなに待っても、結論が出ないので、ちょっと萎え始めている。
それは何か、と言えば、日本でのホール・コンサートなのだ。
でも、今、大きな問題がとくに、東京で起きている、らしい。
このコロナ禍のあいだに、ぼくが何度もやりたくて申し込んでいた「オーチャードホール」がなくなってしまった。
それから、中野サンプラザも、新宿厚生年金も、もうないらしい。
国際フォーラムも改装がはじまるということを聞いた。
実は、もう、１年半くらい、会場を探しているのだが、見つからない。
ぼくのようなアーティストががんがん演奏できる会場が東京にない。
もちろん、ライブハウスでもいいのだけれど、バイオリンも、パーカッションも、ホーンも、特に、ピアノは生ピアノじゃないといけないし、と思うと、そういう条件を満たしてくださる会場がかなり限られていることに気が付いた。
ぼくの音楽は、今や、ロックともポップともジャズともいえないミックス境界線上にいるので、それに、バラードも多いし、ずっとスタンディングということも難しい。
でも、クラシックの会場は貸してもらえないし、演劇会場もねー。ほんとうに、パリの「オランピア劇場」サイズの会場が東京には現在ないのである。
でも、日本でライブをやりたい。
これは痛切な願いだけれど、サウンドクリーターやホットスタッフの担当の皆さんが、必死で探しているにもかかわらず、出てこにゃい。
全アーティストが、みんな、会場を探しているので、なかなか、ぼくに回ってこない。（ま、もう十分やれたから、もちろん、若手に回したい。でも、自分もかっちりとしたオランピアのような会場でライブやりたいし、ジレンマなのじゃ～。なんで、オランピア劇場でライブ出来たのに、日本で出来ないのか、これ、謎である！！！）

そんな中、今日、ロンドンQTライブを観に来てくれたミュージシャンのHさんから連絡があり、「ロンドンでやるお手伝いできます、オーガナイザーを紹介します」と具体的な会場名まで書かれた連絡があった。なんと、ボブディランがかつてやったことのあるベニュー（ライブハウス）なのだとか、ううう、やりたーい！
ポール卿もきっと応援に駆けつけてくれるね。
パリのベルトランはフランス国内で、リヨンなど、２，３か所のミニツアーを計画していて、これも実現しそうな勢いなのだ、とか。
リオンは、なんか、かっこいい船の中にあるライブハウスが候補にあがっているというので、うわ、トキメキ中・・・。ぜひ、やりたーい！
リオンはね、食の街だからね、ついでに、お腹いっぱい、食べたーい！
現在、６月後半から７月前半をめどに、フランスでミニ・ライブ・ツアーが決まりそうな動きなのだけれど、東京拠点計画までやって頑張っているのに、肝心の東京でライブが出来ないのだから、ううう、がっかり、であーる。
そこで、思いついた。
ヒラメキこそ、父ちゃんの最大の武器。

思い付いたら、すぐ、行動にうつす父ちゃんなのであーる。
中原さんたちが必死でライブ会場を探しているので、そこと重ならない時期に、小さなライブハウスで、シークレットライブをやればいいんじゃん、と思い付いたのだ。
たとえば、オンライン・コミュニティ「ツジビル」をやっているので、そこのイベントとしてやる、とか・・・。いいね。
ライブハウスなら赤字にならずに出来るはず。
で、知り合いにライブハウス関係者が数人いたことを思い出した。
思いついたら、即行動にうつす、じっとしているのが苦手なヒラメキ＆トキメキ父ちゃん。
「どうもー、辻仁成です。覚えていらっしゃいますか？　元ＥＣＨＯＥＳで、お世話になった、あのつーじーこと、辻でーす。ご無沙汰してまーす。実は、相談なんですが、秘密のライブとかできます？」
知り合いが、横浜とか、埼玉とか、都内だと、新宿とか原宿にライブハウスを持っている。ライブハウスはたくさんあるのだ。
ただ、ライブハウスだと、グランドピアノとか、持ち込めない。コンサートホールと重なるようなことは中原さんに悪いから、避けないとならない。
なんで、シークレットか、というと、単純にオープンにしたら、みんな入れないし、スタッフも音楽チームじゃないので、派手なことは出来ないのである。（たぶん、運営はツジビルの天野、山下の両氏になるかな）
そういえば、タイタンもライブハウス持ってるじゃん！！！

※　今日のおやつ！

たぶん、昔、流行った弾き語りワンマンライブなら、出来るんじゃねー、と思いついた父ちゃん。父ちゃんは渡仏後、ずっと、パリの路地裏で練習とか路上ライブをやってきたので、弾き語りは得意中の得意なのであった～。
これ、水面下で、どんどんやればいいんじゃないか？？？
「辻さん、ご無沙汰です。うちでやってください」
「あ、でも、名前出せないんです。貸し切りで出来る場所探しています」
なかなか、すぐには、見つかりそうもないのだけれど、
「うちは難しいけれど、紹介しますよ」
とその人が言ってくれた。おお！
なんでもいいから、歌うたいは歌ってないとダメなのだ。
会場が決まって、はい、どうぞ、と言われてもダメ。つねに、年中、ライブをこなし続けてこその、ライブパフォーマーなのである。
ということで、見つかる可能性が出てきた。
ツジビルのイベントとしてやってみて、それが面白かったら、「ライブハウス３０日間連続父ちゃん熱血歌唱大会」でやったらいいな、と思ったりした。
出社するように毎日、ライブハウスに通い、歌う、というので、一日１００人動員したら、３０×１００で３００００人じゃーん、え、ちがう？？？
えへへ、算数の苦手な父ちゃんでした。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
不意に決まったら、次の日とかに、やるよー、と言えば出来る、くらいの速度感のあるライブ、目指しています。今日も三四郎を前に、練習をした父ちゃんなのでした。いつ、本番が来てもいいように、肉体と心と魂はスタンバーイ。あはは。
はい、お知らせです。
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「ボンジュール！辻仁成のパリごはん2023SP」
【BSP/4K】11月11日（土）後10:30~11:59
※初回放送 2023年9月16日
※BSP・4K同時
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そして、一時間に及ぶ、熱血パパさんの、貴重なライブ映像！！！！
こちらのURLをクリックしてね。
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https://youtu.be/YIi9N-6kt5g?si=l3SPg4Wt-jpOqToS