某月某日、いやぁ、「疲れが出る」というが、まさに、この一年、走り抜けてきたこともあり、ロンドンライブが終わった途端、自分でもびっくりするくらい力が抜け、動けなくなり、というか、ものも持てないし、酷い状態になってしまった。
気力でこの一年を駆け抜けた結果、ということのようである。
頭を切り替え、今日は個展に向けて、仕上げのニス塗りをやる予定だったが、個展を前に「コテン」なのであった。にゃはは、おもろいね。座布団一枚～。
しかし、目が充血し（多分、ライブで汗をかき、目をこすったのでばい菌が入ったのかな）、酷く腫れたので、朝、さんちゃんの散歩ついでに薬局に行き、目薬を買った。
目薬なんて、買うの１０年ぶりなのだ。ひゃあ、新鮮！
家に帰ったはいいが、そのままソファに倒れこみ、寝てしまう。気を失っていると、携帯紛失マネージャーから連絡が入った。
「あら、どったの？」
「先生、今日、オペラでミーティングですが、何かありました？　皆さん、お待ちです」
携帯の時計を見て、びっくりぽん！
約束の時間から２０分も過ぎている。起き上がろうとしたら、うわ、眩暈が・・・。そのまま倒れこんだか弱き乙女のとっちゃんであった。
「すまん。急いでいくが、ちょっと、体調が・・・」☜演技力はある。
でも、行かないわけにはいかないのだった。来年のライブの打ち合わせだったし、ぼくからこの日のこの時間を指定したのであーる。
ここからカフェまで、タクシーで２０分、ああ、スムーズにいっても、４０分近い遅れになる・・・。みんな待ってくれるかいな。
ところが、ところがであーる。こんな時に、か、鍵がないのだった。
「鍵がない！！！！」

※　ご覧いただきたい、正面にあの「オランピア劇場」の懐かしい看板が見えますね！！！

いつもの鍵置き場にもないし、ジャケットにもズボンにも入ってない。
机の上とか、テーブルの上とか、キッチンの上とか、事務所から寝室まで、あらゆる場所を探し回ったし、うろちょろしている三四郎にも訊ねたが、しらない、という。あはは。
トイレットペーパー置きの上によく、ぽん、と置いていることがあるし、本棚の３段目とか４段目に置きっぱなしのこともあるので、そういう場所を徹底的に探しまわったのだが、やはりなかった。おかしい！！！！！
スタッフの岡っちが予備の鍵を持っていることを思い出し、（隣の区に住んでいる）電話をしたが出ない。
あ、バカンスでパートナーさんとカンヌに行ってたんだっけ？？？　あゝ、あカンヌ！
「すまん、鍵がないので、出られない。どうしよう」
とマネージャーにラインメッセージを送った父ちゃん。
「先生、朝、さんちゃんの散歩、とか、行かれましたか？」
とメッセージがＭＭより、戻って来た。
「もしかしたら、先生のことだから、ドアの外に挿したままとか、ありませんか？」
「ぎょえ、まさか」
慌てて、勝手口に向かったところ、ところがところが、ところてん、ところジョージさんかところざわー、ドアを開けてみたら、そこに、鍵が挿さっているじゃあーりませんか。コテン。個展を前にコテンぱんやー！！！！！！！
「今から、飛んでいきます」

ということで、本日のオペラ地区でのミーティングは、あのオランピア劇場横のカフェで、次のライブについての話し合いだったのだけれど、なんと、なんと、ぼくがそこにタクシーでたどり着いた時には、時間切れ。
みんな次の約束に向け、出払った後であった。
紛失マネが、ぽつんとカフェの前でぼくを待っていた。
「先生、来月にミーティングは延期となりました。ライン、送ったんですけど。見てないですよね」
ということで、オランピア劇場のすぐそばにあるそば屋、うわ、今日は駄洒落が冴えている！　東郷さんへ行き、紛失マネと福井の蕎麦を食べて英気を養うことに・・・。
疲れ切った身体に、松井ご夫妻が作る蕎麦は効いた。「へしこ」があったので、仕方がないから、日本酒を頼んだ父ちゃんだった。
「先生、具合が悪いのによくありません」
「なーに、きみ、こんなの水みたいなものだから。女将、悪いがこれ一本ください」
「えええ！」
という、とんでもない男なのであった。（この間、三四郎はお留守番）
蕎麦と日本酒で、元気になった父ちゃん、ＵＢＥＲにのって、自宅兼事務所に戻り、そのまま、ソファで寝てしまったのだった。
で、起きて、これを書いている。ふふふ。
しかも、料理長に無理いって、生蕎麦をわけてもらった。へしこも、ゲット。日本酒は結局、おちょこ２杯くらしか飲めず、残りを持ち帰りに。
で、夜は、これを茹でて、終わりにしようと、思っているところてん。
しばらく、こういう感じで、皆さんにご迷惑をおかけすることになるかもしれません。
編集者さんからもリマインドが届いていて、ハースト社の池田さんからも、集英社の栗原さんからも、リマインド攻めだったが、忙しいふりをして、返事を戻してない卑屈な父ちゃん。
この日記を読めば、だいたい、さっしが付くはず。あはは。
ともかく、鍵を鍵穴から抜いて、いつもの場所に置いて、
「さんちゃん、ただいま～、ごめんね」
と謝った父ちゃんなのでありました。かわいいね、父ちゃん。☜あほか！！！！
皆さん、おやすみなさい。

※　へしこです。東郷では、辻ちゃんが良く飲む日本酒と言ってくだされば、美味いのが出てきます。たぶん。あはは。ソースカツ丼、最高です。

※　福井のそばは、つるつるもちもち。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
力が出ないので、各方面にご迷惑をおかけしておりますが、来週には、復活できるものと信じております。目が片方、酷く赤くなっておりますのも、疲れでしょうから、２，３日は、ゆっくりさせて頂くしょぞんでございます。悪しからず。えへへ。
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