JINSEI STORIES
滞英日記「冷めても美味いイングリッシュブレックファーストがやばかった。ライブもやばそう。笑」 Posted on 2023/10/24 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、今日、ぼくは英国で初ライブをやるのであーる。
で、メンバーもゾクゾクとロンドン入りし、午前中には全メンバーとスタッフが会場入りした。
バンドマスターのジョルジュと相談をし、18時半開演なので、13時からサウンドチェックをしようということになっていた。
ぼくは15時に会場に降りればいいというのだが、退屈なので、14時半に、マコちゃんにラインを送ったら、
「まだ、降りないでください」
というではないか。
「なんで?」
「現地スタッフが誰もいません」
「え?」
「ティータイムです」
「ティータイム???」
噂には聞いていたが、英国人はティータイムを必ずとるし、その間は、てこでも動かないのだ、とか、・・・本当であった。
ジョルジュもエリックもみんな、会場の隅っこで退屈しているというので、ぼくは部屋に戻ることにした。
※ ホテルの正面に、こんなに大きな等身大ポスターが。
※退屈だから、することのないマコちゃん。
※待ち時間が、長すぎて、3時間もマット運動をした、父ちゃんだった・・・。
普通、日本でも、フランスでも、サウンドチェックに2時間、ぼくが入ってのリハーサルに1時間半をかけているが、サウンドチェックが15時半から始まったとして、18時半まで3時間しかない。しかも、16時半から今度はバンドが早めの夕食タイムとなる。2ステージなので、フルコースをホテルのレストランで予約してあるのだ。
どうなってるの?
これで出来るのか、とマネージャーに文句を言いかけたが、やめた。
なるようにしかならない。
そこはぼくの仕事じゃない。
ここは、英国スタイルでいくぞ。
と、ここまで書いて、いたら・・・
「機材が届かないので、まだはじまりません。16時過ぎにお呼びします」
とマネージャーから連絡あり。
「それじゃあ、ご飯食べずにやらないとならないね」
「18時にはリハーサル終わらせます」
「18時って、30分後にライブ?」
あはは、どうなるのでしょうか・・・
ううう、熱血の神様、ぼくとポールを救ってください。
※泣きそうな父ちゃん。
※ でも、冷めても美味しい本物のイングリッシュブレックファースト!!!
※ たまごは、サニーサイドアップにした。ビーンズが必ず入ってるみたい。ソーセージとかベーコンとか、いろいろ。黒いのはブーダン、豚の血のソーセージ。ひゃあ。ぼくはアボカドとベーコンと卵で特選オープンサンドを作って、ガブッ!!!
ということで、やることがないので、ずっとホテルの部屋にいるのだ。
朝ごはんが用意されていた。普段食べないのだけれど、時間があるので「食べた。冷めていたけれど、めっちゃ豪華であった。凄いなぁ・・・。イングリッシュブレックファースト!!!!」
で、オンラインコミュニティ、ツジビルの動画生配信をやろうとしたのだけど、今度はWi-Fiが弱すぎて、繋がらなかった。仕方がないので、今、この日記を書いているのだけれど、果たして、ううう、間に合うのだろうか?
とりあえず、ライブ前の速報でした。(今、ホテルに野本氏が到着という知らせあり)
熱血~。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
今、ちょっと時間が出来たので、書いておりますが、きっといいライブになるはずです。一万キロ離れた日本のことを想いながら歌いますね。
がんばるにゃん。成功を祈っております。☜誰の?