JINSEI STORIES
滞仏日記「三四郎がつきあってくれた。父ちゃんの秋冬カジュアルコーデ買い!」 Posted on 2023/10/13 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、ファッションの秋なのであーるぬーぼー。
そして、いつのまにか、パリに戻って来た父ちゃんとさんちゃんであった。
「2023年の秋冬ものがほしい」と思った父ちゃん、先月、ロンドンの歴史あるデパート「リバティ」で超感動したが、時間がなく全く買えなかったので、今回は、リバティに負けない、パリの老舗デパート・ボンマルシェに洋服を買いに行ったのだったぁ。(ボンマルシェは三四郎も入れます! 犬連れOK!)
しかーし、残念ながら、父ちゃん的にほしい服が見当たらなかったのであーる。ううう。もう、時期的に、いい服は売り切れているのだろうか・・・。
もうすぐ、ロンドンライブだから、ロンドンに着ていくことも出来るカジュアルだけれど、雰囲気のある、高くはないけれーど、デザインも悪くなーい「ロックンロールな普段着」を買わないとならないのに・・・。
※、ジャズクラブ「QT」、18時半スタートの回は、売り切れたぞ、とポール卿から、先ほど、連絡ありました!!!
ロンドナーにバカにされないような、さりげないパリ風おしゃれで攻め込みたい。
もちろん、高級ブティックは星の数ほどあるパリだが、そこはお財布と相談をしながら、適切な金額の適切なデザインのものを選んで、いろいろと組み合わせで、勝負しなきゃ。
あはは。
超高級なものを一点まとい、あとはセンスで切り抜けるー作戦なのであーる。
ということでボンマルシェを出たあと、サンジェルマンデプレ界隈のブティックを三四郎と散策したのであったぁ~。
父ちゃんは男だが、笑、「メンズ」服がまったく無理なのである。なで肩で、小柄で、足とか細すぎて、女性ものでもMサイズは大きすぎる。
とあるブティックでいい感じのSサイズ(もち、女性もの)のズボンを発見。Sならいいだろう、と思って、試着しないで買っちゃったぁ、笑。
で、戻って、自分の部屋の姿見の前で履いてみたら、えええ、似合わないじゃん、ってか、でかいのであーる。
そこで、レシートとズボンをもって、再び、その店に戻って、交換をしてもらったのだった。(レシートと現物があれば、交換してくれますから、最後までタグとか破り捨てないように!)
ご覧いただくほどでもないが、鏡の前で、ポーズをとった、父ちゃん。こちらはXSサイズなのである。
しかーも、レディースなので、足首にスリットが入っていて、おおお、セクシー。☜なにか? この年齢で、こんなことで喜べるオヤジがいるというのが、おもろいですな。
素足だけれど、ハーフブーツとか履いたら、相当足が長く見えるに違いない。試し撮りなので、素足状態で恐縮だが、ラインも悪くないので、気に入った。
これで1万円なのであーる。えへへ。
でも、履きつぶれるまで毎日、履けばいいので、1万円は超お買い得。
ということで、何軒か、ブティックを回って、秋冬ものをいろいろと物色したのだった。ズボンはオーバーサイズ目に履くタイプのズボンを他に2着、それから、素肌で着ることができるセーターとか、スカーフとか、数点、買ったのだった。
それにしても、試着室にまで、入って来る三四郎・・・。パパしゃん、いい加減にしてくれよ、という目でぼくを見上げている。
「さんちゃん、ファッションはね、誰かに見せるためにこだわるんじゃないんだよ」
と告げると、首を傾げた、三四郎。
「ファッションって、自分をあげるために、着る人生のユニフォームなんだよ」
「・・・」
「自分の姿を鏡にうつして、ラインとか、色とか、人間は楽しむんだよ。ああ、君は一年中、最高級の毛皮のコートを着ているから必要ないだろうけれど、人間は裸になるとつるつるで、かっこわるいからね。ファッションで、ごまかし、逆に、自分のカラーを出すんだよ。大好きなファッションで身を包むと、世界が違って見えるんだよ。楽しいんだよ。でも、確かに、かっこつけるのって、実は大変な運動量なんだよ。それを諦めて、なんでもいいってなっちゃうと、パパしゃんはただのおやじになっちゃうんだよ。わかるかい?」
「・・・・」
「それでも、いいんだけれど、誰も見てない時にでも、自分らしい恰好をしていると、自分がアゲアゲになるんだよ。人間って、変だろ? そこは、わかる人にしかわからないことなんだけど、でも、地道な努力こそが大事なんだよ。自分色を出すことを、ファッションって言うんだよ。だから、秋になると、たくさん、重ね着できるからさ、ウキウキしてくるんだよ。夏は、Tシャツしか着られないから、寂しいんだよ。わかるかい?」
「・・・・」
「でも、お前は、完璧な短足で、完璧な毛皮男で、完璧な存在感だから、そのままでいいんだよ。パパしゃんも負けないように、頑張ってるんだよ。ね、さんちゃん」
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
三四郎をパリ市内、引っ張りまわした父ちゃんでした。
でも、いいズボンとか、いいスカーフが買えたので、ロンドン、決めて頑張ってきたいと思います。そういえば、ロンドンの人気ブロガーの「あぶそりゅーと・ろんどん」さんや、ロンドンの日本語新聞「ジャーニー」さんなど、父ちゃんのライブを側面から支えてくださっている方々が増えてきました。じわじわっとですが、「QT」が埋まり始めています。満席目指しますね。そして、ポール卿の肖像画も完成をし、額縁におさまりました。気に入ってくれるかなぁ~。ドキドキ。10月23日の再会が待ち遠しい!!!
「QT」18時半からの回は、売り切れた模様です。で、追加公演の、23日、20時45分からの回のチケットは、こちらから、どうぞ!!!
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https://www.universe.com/events/tsuji-mon-23rd-october-2023-at-qt-covent-garden-2045pm-extra-concert-tickets-JBSF3D
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そして、日本から行くぞ、という皆さん、引き続き、JALパックロンドンの上口さんがお手伝いをさせていただきます。上口さん、ありがとう。こちらから、どうぞ!!!
https://www.jalpak.fr/optionaltour/tsujiconcert/
ラジオ・ツジビルは、毎週、オンライン村、ツジビルで放送されています。こちらへ、どうぞ!!!
↓こちらURLになります
https://www.tsujiville.com
そして、一時間に及ぶ、熱血パパさんの、貴重なライブ映像!!!!
こちらのURLをクリックしてね。
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https://youtu.be/YIi9N-6kt5g?si=l3SPg4Wt-jpOqToS
※ この帽子は、ロンドンで買ったのだ。やっぱり、ハットとかハンチングは、ロンドンが最高!!!!