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滞仏日記「チャールズ国王が来仏、父ちゃんは英国車で歯医者へと向かった」 Posted on 2023/09/22 辻 仁成 作家 パリ

某月某日、今日は、チャールズ国王が来仏され、パリはいたるところで警察が検問をやっており、渋滞となった。とにかく、ユニオンジャックが翻ってすごかった。

滞仏日記「チャールズ国王が来仏、父ちゃんは英国車で歯医者へと向かった」

滞仏日記「チャールズ国王が来仏、父ちゃんは英国車で歯医者へと向かった」

滞仏日記「チャールズ国王が来仏、父ちゃんは英国車で歯医者へと向かった」

父ちゃんの愛車は、チャールズ国王のお父さんが愛した、あの英国車の末裔なのである。ともかく、無骨だけれど、いい車なのである。
ということでぼくは愛車で歯医者さんへと向かったのだ。
いい歌を歌うのに、また、いい人生を送るのに、歯はとっても大事。
ぼくの声はちょっと独特なので、歯並びなどが声の倍音に影響を及ぼす。この声を維持するために、ぼくは歯、歯並びとにかく気にして生きてきた。
皆さん、歯を大事にされていますか?
ぼくはこの年齢で、親知らず以外で失った歯は一本だけ。
15年前に、レミー・タニムラ先生のところでインプラントをやった。その一本だけしか失った歯はない。親知らずは、別、ふふふ。
今はノルマンディに住んでいるし、仕事で日本に行くたびに歯石を除去して貰っていたので、気が付けばシングルファザーになって以降、レミー先生のところに行ってなかった。
でも、虫歯や、歯肉炎や、インプラントのその後も気になったので、今日、久しぶりに、レミー先生のところを訪ねた、という次第であった。
フランスの歯医者さん、実に綺麗で、広く、格式があるのである。ご覧頂きたい、ここが待合室。完全予約制なので、ぼくだけ・・・。

滞仏日記「チャールズ国王が来仏、父ちゃんは英国車で歯医者へと向かった」



ともかく、15年ぶりのレミー・タニムラ先生であった。
「ご無沙汰しています。今日は、15年前のインプラントのその後を検査していただきたくやってきました」
「ツジさん、ほんとに、お元気でしたか? 嬉しいなぁ。お弁当作っていらしたのは知ってました。オランピアでもライブやられたんですよね? いやぁ、懐かしい!!!」
ぼくは先生にCDを手渡し、15年の不義理をわびた。
離婚のあと、子育てが大変だったこと、ノルマンディに引っ越したこと、急に日本での仕事が増えたこと、音楽活動が忙しくなったこと、などなどを説明したのだ。
とりあえず、15年ぶりなので、レントゲンを撮った。
「お坊ちゃんはどうしています?」
「ああ、大学生に」
「そうですか。もう、そんなに」
世間話をしながら、ぼくの歯をチェックしてくれたレミー先生。ご覧頂きたい。こちらが、診察室なのであーる。

滞仏日記「チャールズ国王が来仏、父ちゃんは英国車で歯医者へと向かった」

滞仏日記「チャールズ国王が来仏、父ちゃんは英国車で歯医者へと向かった」

※ レミー先生だぁ!!!



「全く問題ないです。15年前のインプラントも異常なし。虫歯もありません」
「え、虫歯もない?」
「ありません」
「奥歯、虫歯じゃないですか? 黒くなってません? 親知らずのあたり」
「ないですよ。上のかぶせているセラミックがちょっとかけています。変えた方がいいけど、それくらいですね。健康な歯と歯茎です」
「マジですか?」
ということで、虫歯だと思っていろいろな人に相談をしていたのだけれど、それは虫歯ではなかった。ぼくの口の中は健康だということだった。
ぼくは、毎日、歯を三回、毎回、10分ずつ磨いている。力を込めず、優しく、十分! これは歯茎が健康になるので、息子にもやらせているのだ。
ともかく、歌手だから、歯を磨くことに命がけなのだ。
歯肉炎も、歯肉が下がるのも、年齢的に仕方がないが、がんばれば、歯肉の後退を送らせることは出来る。
とくに歌手なので、歯の健康と歯並びはとっても大事なのだ。
そういえば、歯の矯正もレミー先生のところでやった。
矯正は、1,2年でやめてしまったが、歯並びも悪くない、と言われた。
「先生、ノルマンディから通ってもいいですか?」
「もちろんです。その歯を大事に維持させましょう」
なんとも、心強いお言葉であった。
「じゃあ、歯石をとりますよ」
おっと、歯石かぁ、時間がないんだけれどなぁ、三四郎が待っているし、どうしよう・・・。、
ええい、仕方ない。
普通、30分くらいかかる歯石除去だけれど、レミーさん、わずか、5分で終わってしまった。
「もう、終わったの?」
「はい。完璧です」
そのあと、少し欠けているいる歯があるので、ロンドンのライブのあと、一気に直すことになった。
「来年はもっといい歯の状況で乗り切っていくことが出来ますよ」
心強いお言葉であった。
歯は、歌手の命。笑顔で歌いたい。お客さんを白い歯で勇気づけたいじゃないか。
自分の歯を見せつけて、歌ってやるぞー。
確かに、ぼくは年齢的に若くないので、歯肉も下がってきているし、きっと歯も弱くなっているだろう。
すると、レミーさんが言った。
「ぜんぜん、大丈夫です。安心してください。その歯、頑張っていますよ。頑張ってもっとよくしていきましょう」
「おおおおお」
こういう希望を貰えることが何よりも嬉しい。
「ツジさん、ロンドン、頑張って」
「先生、ありがとう!!!」
チャールズ国王がパリにやってきたのと入れ違うように、今度はぼくがロンドンへ向かう。9月24日、今週日曜日,英国時間2pm 、日本時間22:00pmに、ロンドン中心部からYouTubeライブ(無料です)をやるのである。一応、地球カレッジスペシャルという番組名にしたい。ロンドンからぼくが何かを伝えるので、皆さん、Youtubeの2Gチャンネルをその時間チェックください。ホットなロンドンを歩きます。飛び入りもあるかもしれませんよ。綺麗な歯で挑みます!!!
スマイル~。

滞仏日記「チャールズ国王が来仏、父ちゃんは英国車で歯医者へと向かった」



つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
ということで、今日、夕刻にエッフェル塔の袂でYouTubeの回線チェックもやりました。YouTubeライブは二回目になるので、うまく出来るかわかりませんが、ロンドン在住の仲間たちが手伝ってくれます。一緒にコベントガーデンを歩きましょう!!! 最終ゴールは、10月23日にライブをやる「ケンブリッジ劇場」前を予定しています。いえーい!!!
それから、今日、22日は22時から生放送、ラジオ・ツジビルをやります。ぜひ、聞いてみてくださいね!!! 深い話しになるでしょう。えへへ。
☟☟☟ ラジオ・ツジビル。ご視聴されたい皆さまは、オンライン村へ、どうぞ!!!

↓こちらURLになります
https://www.tsujiville.com

ロンドンライブにご参加頂ける皆さんへ。
10月23日、ケンブリッジ劇場チケット購入はこちらから。
https://lwtheatres.co.uk/whats-on/tsuji/

もしも、一人で日本から行くのが心配だし、チケットがとれないという皆さま、引き続き、JALパックロンドンの上口さんがお手伝いをさせていただきます。上口さん、ありがとう。
https://www.jalpak.fr/optionaltour/tsujiconcert/

そして、無料で一時間、ライブを観ることができます。夏の日本ツアー、福岡公演からの一時間抜粋!!! ロンドンへ繋げたい!!!!
☟☟☟

自分流×帝京大学

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