JINSEI STORIES
滞仏日記「犬パパ友、有馬嘉男アナウンサーのインタビューを受けた。NHKで放送されるよ」 Posted on 2023/06/03
某月某日、親しくさせてもらっている、在パリNHKの有馬嘉男アナウンサーから、オランピア劇場ライブを受けて取材をさせてもらいたい、と連絡があった。
有馬さん、ウクライナに取材に行ったり、カンヌに取材に行ったり、忙しいNHKのジャーナリストなのであーる。
なんでも、情報番組の「ゆう5時」企画でインタビューをやりたいというのであーる。
もちろん、オッケーをしない理由が思いつかない、犬パパ友だからである。
ありましゃん(犬パパ友なので、この呼び方です)からいろいろと要求があった。
1, さんちゃんと散歩しているところを撮影したい。
2, ゆかりのパリの街を歩いているところを撮影したい。
3, カフェなどで2時間くらいお時間をいただきたい。
ライブあとで、ちょっと疲れていたが、犬パパ友からのお願いなのだ、心地よく引き受けた。
で、家の近所のいつもの散歩地点で待ち合わせたのだった。
「さんちゃーーん、さんちゃん、さんちゃん、おお、そうなのか、さんちゃーーん。そうかそうか、いいんだよー、さんちゃーーーーーーーーーん(どこへ行く)」
あの凄腕ジャーナリストの有馬嘉男アナウンサー、実は、めっちゃくちゃ犬に弱い(犬好き)体質なのであーる。
三四郎を見ると、目がずるっと下がって、身体が糸こんにゃくのように左右に揺れ始め、さんちゃーん、さんちゃーん、と裏声発しながら、飛んでくるものだから、三四郎、ちょっと怖い。(ありましゃんの娘犬は、めいちゃん、というのだ。きゃわいい)
さんし、後ろに逃げる。
でも、とってもいい人だと分かるから、まもなく、尻尾を振り振りしだして、ありましゃんと打ち解けあうのだった。
いい人なのだ。
有馬嘉男、犬に愛される男なのであーる。
詳しくは知らないが、有馬さん、NHK欧州副総局長みたいな肩書なのだそうだ、ありましゃんとか言っちゃいけないが、懐が深いの許してくれるだろう・・・。
ね、ありましゃん!
※ 三四郎、目の前に怪しい男を発見。。。警戒中。
「さんちゃーーん。さんちゃーーーん。そうなのか、そうなのか、さんちゃーーん」
と地面にしゃがんで、ラブコール。三四郎、尻込みしている。あはは。でも、まもなく、ご覧のとおり、打ち解け合ったぁ。
ゆかりのあるオデオン地区を少し歩いてから、近所のカフェ、エディターズにうつって、インタビューをすることになった。
ここはブックカフェみたいなお洒落なカフェなのであーる。
1999年、この国のフェミナ文学賞を頂いて、出版社の人たちと初会合をひらいた想い出の場所でもあった。まだ、十斗は生まれていなかった。
20年の歳月が流れたが、オデオン地区の佇まいは当時のままであった。
オデオンの守護神、七種諭はもうこの世にいないが、彼がカメラを抱えて路上の人たちの撮影をしていた光景がぼくの網膜に今も焼き付いている。
人は変わるのだけれど、街は変わらないのが不思議だ。
そういう景色を、NHKのクルーが撮影していく。
パリは変わらないのに、人がどんどん入れ替わっているのだった。
ありましゃんはジャーナリストでもあり、ぼくを良く知る人でもある。
このインタビューはとっても本質的なところをついてきた。やっぱり、有馬嘉男はインタビューが上手なのであーる。
「さんちゃん、さんちゃん、さんちゃーーーん」
と叫んでいる変なおじさんではなく、目の色が輝きだし、取材がはじまった。
今回は「オランピア劇場」ライブを受けてのインタビューなのだけど、その苦労話などはあまり聞かれなかった。
でも、一時間くらいカメラがまわったのだ。で、どっちかというと音楽の話じゃなく、普段のぼくのことばかりが質問されたのだった。
コーディネーターの方が、おもしろかったぁ、と収録語、近づいてきたけれど、何が面白かったのか、ぼくにはわからない。
ぼくは「人間は死なない」「過去も未来も実はない」「時間は嘘だ」というようなことをしゃべったのだけれど、どこがつかわれるのか、それはぼくにはわからない。
ま、ありましゃんの好奇心が満たせたなら、それでいいのだが、ライブ直後だったから、ちょっと疲れてしまった。ふー。
ぼくは、いつも笑っているし、いつも父ちゃんだし、前向きなのだけれど、じっさいは、この世界の中の自分がなにかをいつも考えている、どっちかというと、死に関心の高い、めっちゃ暗い人間なのである。☜ほんとうです。さんちゃんだけがそのことを知っている。あはは。
※ 胸にマイクが付いている。これからインタビューなのであーる。
人生はつづく。
さて、今日も読んでくれてありがとうございます。
その「ゆう5時」ですが、ええと、日本時間、6月5日、月曜日、午後5時から放送予定だそうです。お時間があれば、覗いてください。短い登場ですが、オランピア劇場ライブの生々しい映像が数秒流れるはずです。はい。
そして、6月18日は、いよいよ、この地域、サンジェルマン・デ・プレ界隈を散策するオンライン・ツアーを開催いたします。ご興味ある皆さん、下の地球カレッジのバナーをクリックしてみてね。
あと、夏の終わりの日本ツアーのチケット最速先行というのが始まっていますよ。急いでください。ヒント、穴場は名古屋です。
「辻󠄀仁成 アコースティック セレナーデ フロム パリ 2023」
Tsuji Acoustic Serenade From Paris 2023
現時点で決定している出演アーティスト:
辻仁成(Vo・Ag)/Dr.kyOn(Piano・Chorus)/ユン ファソン(Flugelhorn・Trumpet・Chorus)
各会場:
8/29(火)愛知・名古屋DIAMOND HALL
open18:00/19:00
8/30(水)東京・EX THEATER ROPPONGI
open18:00/19:00
9/3(日)京都・京都劇場
open17:30/18:00
さて、デザインストーリーズから、一般発売に先立ち、オフィシャル最速先行、のお知らせを行いします。特別に、「ぴあ」内に、このミニツアーの先行窓口が6月11日まで設置されています。
チケット購入を希望される皆さんは、下のURLをクリックお願いいたします。
https://w.pia.jp/t/tsujihitonari-k/
最速先行発売期間、5/30(火)09:00~6/11(日)23:59/日本時間