JINSEI STORIES
滞仏日記「な、なんと、義和Dが、パリに来ることに!えええ、史上初、パリごはん!」 Posted on 2023/04/03 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、2022年のパリごはん秋冬編の再放送、珍しく、反響があったのだ。
知り合いから、「見たよ、フランスの引っ越し、怖ろしかですね」という反響だった。共同テレビの西山さんと、デザイナーのウノサワさんと、博多の宮部さんの3人から!
本放送の時には誰からも反応がなかったので、なんでだろう?
放送時間が良かったのかもしれないね。あは。
という今日であったが、いよいよ、2023年版の春のパリごはんの撮影が、なんと、今日からクランクインをしたのだ。めでたい!
といっても、父ちゃん一人での相変わらずの孤独なクランクイン、である。
一番最初の撮影の時は、助手さんとかいたのだけど、7回目になると、誰もいない。
6回目で最終回のはずだったが、オランピア劇場のライブも決まり、父ちゃんに勢いがあるということで、7回目の放送にいたった。☜ちょっと話を盛っている。すまん。
ともかく、ノルマンディなので、たった一人でのクランクイン。
え? じゃあ、サンマロとモンサンミッシェルの旅はどうなるんだ、というご意見はごもっともであーる。
ただ、前回のサンセバスチャンの旅もほとんど使われなかったので、今回も旅ものは、使われない可能性がある。
ぼくが勝手に映像化はしたが、使うかどうかは番組首脳陣が決めるので何とも言えない。
しかし、料理場面は必ず、使われる。
なので、今日が正式なクランクインということになるのだ。
ここから、オランピアライブ終了までが、2023年度版パリの春ごはんの全内容となるのであーる。
え? じゃあ、オランピアのライブも撮影すれば、というご意見、ごもっともであるが、オランピアはフランスでもっとも有名なコンサート会場、そりゃあ敷居が高いので、放映権もあるし、いくらNHKでも、はい、そうですか、撮影どうぞ、とはならない。残念だけれど、これは期待できない。
でも、義和ディレクターから「1枚席をとっておいてください。ぼく、じっとしていられないので、飛んでいきます。あとで支払いますから」という熱血・連絡があった。
義和は、「ジェントルランド」という曲で青春時代を過ごしたのだそうだ。ECHOESよ、ありがとう。
なので、1階席の中央通路左端を、個人的におさえておいた。
ライブは撮影できなくても、会場入りとか、ライブ終了後に、
「辻さん、おつかれさまです。今の御気分をお聞かせください」
みたいな感じで、突撃レポートが入る可能性がある。
それだけでも、臨場感があって、素晴らしいではないか。
義和ディレクターがパリに来る! それは嬉しいじゃないか!!!
実に、この番組はじまって以来の、「制作陣の初のパリ入り」ということになるのだ。凄いなぁ。
コロナ禍が終わって、ロックダウンが解除されても、父ちゃんは一人で、撮影を続けてきた。
自撮り番組が「売り」だとは知っているが、それにしても、今まで一度も製作者がフランス入りせず、「パリの春ごはん、今日も、父ちゃんがほぼほぼ自撮りでパリからおおくりします」という本上まなみさんのナレーションだけではすまされない問題がおきそうだ・・・。
そういうことで、なんと、義和ディレクターが樺太経由でパリにやって来ることになったのであーる。
これは、やはり、父ちゃんがオランピア劇場に立つということで、ECHOESファンだった義和の血が騒いだのであろう。
義和、席は抑えた。待ってるぞ~、オランピアで!
※ ここがオランピア劇場のステージです。
※ 自撮りで、食事している風景を撮影しているのです。
※ちなみに、番組はこうやって撮影されているのです。4K対応です。
前置きが長くなったが、義和が来るとなると、視聴者の皆さんは、2023年度春版のパリごはんへの期待が高まるというものであろう。
もしかすると、自宅のドアをあけると、義和ディレクターが立っていて、そこからカメラが回る可能性も捨てきれない。
ロールスロイスに乗り込むところとか、降りるところ、もしかすると、義和ディレクターも一緒に乗ってきて、車内で、インタビューとかあるかもしれない。おお!
ローリングストーンズのミックジャガーみたいに、父ちゃんははにかむ感じでニカっと笑ったりするのだろうか。
なんてことだ。パリごはんが、7回目にしてこんな展開になるだなんて、いったい、誰が想像をしていただろう。
離婚後、少年を育てることになったシングルの父ちゃんを襲うコロナ禍、バタバタと人々が倒れて、恐ろしいことになった3度目のロックダウン・パリから第1回目が放送をされたのだが、その時、誰がこの番組が7回も続くと想像をしていたことであろう。
しかも、この還暦過ぎたおやじが、オランピア劇場で「バラ色の人生」を歌うだなんて、いったい、誰が、誰が、想像をしたことであろう。
エディット・ピアフが知ったら、天国で訊いたら、いったい、どう思うんだ、同じステージで歌っちゃうぞ、「らびあん・ろーーーず♪」
考えたことがありますか?
ともかく、ローリングストーンズも、ロールスロイスもないのだけど、ちくわぶ男の義和Dが日本から来る。
ぼくは彼のために一席用意した。これは事実なのである。
義和がやって来る以上、春ごはん始まって以来の製作者の現地入りということになる。
ということは、ということは・・・。ぼくが超心配をしていた、自撮りをしながら、オランピア入りをしないでいい、ということになるじゃないか!!!
マジか!!!!
それだけでも有難い。ラストロックスターズのインスタとか見て、かっちょいいな~、すぎぞしゃーん、遠くなったなぁ、とか嘆いていた父ちゃんだったが、義和がオランピアの楽屋口でカメラ構えてぼくを待つなら、父ちゃん、熱血で乗り切れそうだ。はじめて、自撮り無しで、番組が・・・。うう、涙。
ということで、今日は料理の撮影をやっぱり自撮りでやりながら、涙ぐむ父ちゃんなのでした。あはは。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
ということで、春ごはんの中身の話が一つもできないまま、ここまで暴走を許してしまった自分ですけど、思えば、大変なことになりそうですね。義和Dがパリに来るということは、いい記念番組が出来る可能性が出てきた、ということでもあります。やはり、これはひとえに、オランピア劇場が世界に名だたる会場だからでしょう。父ちゃんの力ではないのは明白ですが、がんばりたいと思います。皆さん、ご一緒に、合言葉は、熱血~。
さて、そんな父ちゃんですが、どんなに忙しくても地球カレッジはぼくの学校なので休むことはありません。4月16日は「カフェ飯教室」、5月7日は「敷居の低い小説教室」を開催いたします。ご興味ある皆さん、下の地球カレッジのバナーをクリックしてみてください。えへへ。Hot Blood!
まさに、エディットピアフも立った。ビートルズも立った。ローリングストーンズも、マドンナも、スティングも立った。オランピア劇場でのライブが近づいてきました。
席のご予約はオランピア劇場のサイトから、どうぞ。
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https://www.olympiahall.com/evenements/tsuji/
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フランス国内、もしくは周辺国、あるいは世界各地にお住まいの皆さん、ぜひ、遊びに来てください。旅慣れていない皆さんには、JALパック・パリさんが協力いたしますので、こちらをクリックください。
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ついでに、父ちゃんのニューアルバム「ジャパニーズソウルマン」、お好きな音楽プラットホームから選ぶことが出来ますので、聞いてみてくださいね。
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