JINSEI STORIES
退屈日記「引きこもり父ちゃん、田舎でもちゃんと仕事はしているのだの巻」 Posted on 2023/03/30 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、ぼくはフランスの田舎でいったい何をやっているんだ、と思っている人が多いのである。
はよ、パリに戻ってこいというのだけど、今のパリは年金改革反対闘争でゴミだらけ、（やっとゴミ収集車が動きだしたらしい）、なのでぼくは田舎でテレワークをしているのである。
マジ、田舎なので、好きな時に大声で歌えるのが何より、今は便利なのだ。パリに戻らないでも、今の時代はテレワークで十分、機能できる。
今日は、ずっとライブ会場で販売する記念Ｔシャツについて、デザイナーのやなさんとワッツアップでやりとりをした。
オランピア劇場の販売ブースを借りるので、何かグッズを作らないとならず、Ｔシャツにした。
やなさんが作ったサンプルＴシャツを着ていたら、一風堂フランスのみっちゃん（熱血オヤジ同盟メンバー）が欲しいと言い出したのである。メンバーやスタッフにも配らないとならないし、じゃあ、多めに作って、記念品として販売したらいいよね、となった。（赤字にはならない程度で安く売ろう！！！）
いろいろと考え、オーバーサイズで着たい人のためにＸＬを１００枚、女性と自分むけにＭサイズを１００枚、合計２００枚作って配ることにしたのだ。
こういう仕事をしている。あはは。
それは仕事か、と言われれば悩むところだけれど、他には、オーディオブックの録音をやっている。
最近、誰かが朗読をした小説というのが「聞かれている」というので、これは歌手でもある父ちゃんが、自分で朗読をしたら、一部の読者の人は喜ぶかもしれない、と勝手に妄想をし、取り組んだ。
版権を自分で持っている「ミラクル」を現在、田舎の家のスタジオで（笑）、実は寝室だけど、車も走らないし、屋根裏部屋なので、収録には最高なので、そこで、ぼそぼそと読み始めたのだ。
悲しい場面で、泣いてしまい、NGの連発～。
Ａｍａｚｏｎで専用マイクを買って、自分で録音、している。
オーディオブックを扱っている会社はいろいろとあるので、これからが楽しみな創作でもある。
父ちゃんはもともとラジオ少年で、オールナイトニッポンとかのパーソナリティをやっていたのだけど、その頃、売れないバンド時代、事務所に、ナレーションの仕事もやらされていた。
代表作は、ブリジストンタイヤの３４０イーガーなのだけど、知らないよね？ ベストヒットＵＳＡでよく流れていたのだ。「コーナーを曲がる時、ぼくはスーパースターになる。コーナーのイーガー、３４０イーガー新登場！」ってやつ。イーグルスの曲だった。
独特の声をしているから、けっこう、引っ張りだこだったんだよー。笑。
で、自著を自分で朗読する本って、他の作家さんやらない、というか、やれないから、さすがに、ここは父ちゃんがパイオニアにならないと、と思って今後、取り組んでいく所存なのであーる。
田舎だからできる、ことを見つけた。
田舎、まじ、犬の散歩以外は家から出ないで屋根裏部屋にこもっている。狭いアパルトマンだけれど、三四郎と二人だから、狭さはそんなに気にならない。
好きな時に２４時間大声を張り上げられる。
昨夜は２３時から歌いだし、オランピアのセットリスト全曲歌い切って、深夜一時半であった。
絶叫しても、だーれもいないから、（かもめのジョナサンだけが上で寝ている）問題ない。
日中は「三田文学」さんの小説「動かぬ時の扉」を執筆しているのだ。
集中できる。疲れたら、カフェに行き、ギャルソンたちに油を売って、ストレスを解消しているのであった。最近は、こういう生活である。
オランピア劇場のチケットがじわじわと実は動き出していて、（たいしたことないけど、でも、やっと、ちょっと動きだしたのだ）、なんとなく、埋まりそうな予感もしてきた。フランスのメディアにも少しずつ記事が出ているし、マコちゃんがパリでポスターを貼りまくっていて、その効果がではじめているのだ。マコちゃん、サンクス。
こちらが最近でた、フランスのインタビュー記事です。
父ちゃんは、毎日、海まで三四郎と走って、筋トレにも余念がない。オランピアまであと２か月なのである。ドキドキがとまらないが、生涯最高の仕事をやるぞ、と毎日、決意をしているのであった。熱血は続く。
皆さん、こんな熱血おやじを、応援してね。
※ あと、スーパーで買った材料で、ちらし寿司作りました。これも、日々の精進のたまものです。あはは。
１５区にあるポンセ・ド・フラーという花屋さんが、父ちゃんのポスター貼ってくださいました！
※ 右岸のキッチンという居酒屋さんにも！！！！ ありがとうございます。熱血～。最近、フランス人の友達が、ポスターみたよ、と言ってくれます。
つづく。
今日も読んでくれてありがとうございます。
日本でもライブやりたいんですけど、なかなか、会場がなくて、会場があくのを待っている状態です。いつになるのかなぁ、どこか開かないかなぁ・・・。
さて、そんな熱血父ちゃんですけれど、４月１６日に「カフェ飯教室」５月７日に「敷居の低い小説教室」を開催いたします。詳しくは下の地球カレッジのバナーをクリックしてみてください。新刊は「自分流」光文社から出ています。えへへ。
あと、ＮＨＫのパリごはんの再放送もありますから、お時間あれば、ぜひ。
「ボンジュール！辻仁成のパリごはん ２０２２秋冬」
【BSP/BS4K】4月2日（日）後4:30~5:29
※初回放送 2023年2月17日
オランピア劇場ライブの翌日、日本からお越しの皆さん、JALパックさんがパリの（父ちゃん推薦の）レストランでランチ会を開催します。父ちゃんも、ライブの翌日ですがちらっと顔を出しますので、パリ旅行を計画されてる皆さん、チェックしてみてください。
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エディットピアフも立った。ビートルズも立った。ローリングストーンズも、マドンナも、スティングも立った。オランピア劇場でのライブが近づいてきました。
席のご予約はオランピア劇場のサイトから、どうぞ。
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https://www.olympiahall.com/evenements/tsuji/
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フランス国内、もしくは周辺国、あるいは世界各地にお住まいの皆さん、ぜひ、遊びに来てください。旅慣れていない皆さんには、JALパック・パリさんが協力いたしますので、こちらをクリックください。
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https://www.jalpak.fr/optionaltour/tsujiconcert/
ついでに、父ちゃんのニューアルバム「ジャパニーズソウルマン」、お好きな音楽プラットホームから選ぶことが出来ますので、聞いてみてくださいね。
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https://linkco.re/2beHy0ru
