某月某日、蕎麦を茹でて、昼ご飯を食べて、ごろごろしていたら、息子から、料理の写真が届いた。
お、と思った。
生春巻きではないか？　相変わらず、キッチン男子やっているねぇ、笑。
「うまそ。喰いたい」
「トマが来て、一緒に作ったんだ」
「へー」
「５月に・・・でのライブが決まったよ」
右岸にある有名なコンサート会場だった。ぼくのライブの数日前にもトウ―ルーズでライブをやるのだそうだ。人気者になってきた。
でも、彼はプロは目指さず、企業就職を目指す、らしい。
彼にはYというプロモーター兼マネージャーがついている。
この人がヒップホップの若い客のネットワークを持っていて、彼が主宰をすると即ソールドアウトになる。Y氏（２１歳）は日本好きなのだとか・・・。
料理も音楽も、・・・親に似てきた。あはは。まもなく、越されます！！！
「日本語の歌もやろうよって、Yに誘われてる。歌詞がね・・・」
「ECHOESの曲、使っていいよ。君、好きじゃん」
「うん。Yにも聞かせた」
あはは・・・。
「ところで、どう？　体調」
「うん、よくなりつつあるよ」
すると、
「よかった～」
と安堵するようなメッセージが届けられたのであった。
心配してくれていたんだ。嬉しいよね。
一緒に暮らしていた頃よりも、巣立ってからの方が、うんと仲がいい。

※　上、息子作の生春巻き、下、父の牛肉時雨蕎麦・・・

長谷っちが、彼が自分で決めた出社時間に、三四郎を連れてやって来た。
「先生、お見舞いです。さんちゃんが窓の外の空ばかり見ているから、連れて行ってあげて、とマントさんに預かりました」
「あれ、マントさんちのさんちゃんじゃないですか、おげんき？」
さんちゃん、尻尾をふりながらぼくに突進してきた。もう、大変であった。尻尾振りすぎて、お尻ダンス犬になっている。うれしょんしかねないので、抱き上げることにした。
腕の中でも喜びを全身で表すものだから、再び、転びそうになってしまったじゃないか。
やれやれ。
「なんか、日中はずっと窓の外ばかり見ているんですって。寂しそうだから、昼間、ぼくが預かることにし、夕方、戻します」
「ありがとう」
「どうですか？」
「ギターは弾けるようになってきた」
「お、よかったじゃないですか？」
「足の痛みもちょっとだけ引いてきたので、明日にでも、キネ（キネジテラピ―治療）の先生に来て貰って、ちょっといろいろとリハビリをやってみようと思ってる」
友人・パトリックは元々解剖学の博士なのだけど、キネに魅了されて、今は、その第一人者なのである。関節とか筋肉とかの専門家だと思ってもらえばいい。
ちょっと見た目は変ではあるが、見た目だけなので、ご安心頂きたい。

※　２月にこの格好・・・大丈夫です

夕方、三四郎はいつも散歩の時間になり、そのまま、マントさんの家へと戻って行った。
ちょっと寂しいが、ここは頑張らなくてはならない。
ぼくは気分を変えて、日曜日の文章教室の準備に集中することになった。
こちらは捻挫など関係ないので、いい講義が出来ると思う。でも、そのために入念な準備が必要になる。三四郎もいないし、時間はある。
仕事が終わったら、夕食の準備をしよう。
夕食が終わったら、おとなしく寝ることにしよう。
とにかく、どんな時にも前しか見ない、永遠のミスターポジティブマン！
熱血～。

つづく。

今日も読んでくれてありがとうございます。
一つ、災い転じて福となす、素晴らしい成果が出ました。笑。お酒をかかしたことがなかった父ちゃんですが、この怪我をきっかけにアルコールを絶ったのです。今のところ日曜日から５日目ですけど、一滴も飲んでおりません。少なくとも三日坊主は越えました。５月２９日のオランピアの打ち上げまでは呑まない、と願掛けをしたのであります。そのかわり、早く完治させてください、と取引をしました。さて、どこまで続くのか楽しみですね。思えば、気管支炎の闘病中も飲んでました。たぶん、最低でも１０年とか、休肝日無しだったと思うのです。ええええ、健康になっちゃうじゃないですかってぇ？　痩せてひきしまった、オランピアのステージに登場する父ちゃん、かっこよすぎでしょ？　何、一人で妄想しているのって？　あはは。ご清聴ありがとうございます。
はい、そんな熱血父ちゃんの「文章教室」がこの日曜日に迫っておりますよ。現在、今回の授業内容を構想中ですけど、なるほど、と腑に落ちる熱血講義になるでしょう。ご期待ください。詳しくは下の地球カレッジのバナーをクリック！！！！

５月２９日のオランピア劇場ライブの翌日、日本からお越しの皆さん、JALパックさんがパリの（父ちゃん推薦の）レストランでランチ会を開催します。父ちゃんも、ライブの翌日ですがちらっと顔を出しますので、パリ旅行を計画されてる皆さん、チェックしてみてください。
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エディットピアフも立った。ビートルズも立った。ローリングストーンズも、マドンナも、スティングも立った。オランピア劇場でのライブが近づいてきました。
フランス国内、もしくは周辺国、あるいは世界各地にお住まいの皆さん、ぜひ、遊びに来てください。旅慣れていない皆さんには、JALパック・パリさんが協力いたしますので、こちらをクリックください。
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ついでに、父ちゃんのニューアルバム「ジャパニーズソウルマン」、お好きな音楽プラットホームから選ぶことが出来ますので、聞いてみてくださいね。
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