某月某日、いやぁ、記憶がないほど、昨夜は飲んだ。
ダンチュー編集長の植野さんと料理研究家尾身さんチーム3人（尾身さん、しばにゃん、えみちゃん、この方々が19日の料理会をサポートしてくださる）とぼくとでダンチュウクラブのイベント料理会の打ち合わせを兼ねた焼き鳥屋飲み会だった。ぼくが作る4品と植野さんが作る2品の内容確認、食材調達、作業工程についてのうちあわせがメイン。結局、25人分を作らないとならないのであーる。←ひたすら、やる気しかない。ダジャレ言えば腕が鳴る鳴る法隆寺！
最初からもの凄いペースで飲んだ父ちゃんは、楽しくて、静かに酔った。やっと昔からの知り合いたちに囲まれて、ほっとしたのであーる。
尾身さんチームから還暦のお祝い（オーチャードホールで渡す予定だったが3回の公演中止）にボッテガの皮の腕輪を頂いた。ところがそれがぼくの手には大きくて足に巻くのがいいという話になって、父ちゃん、酔って、自分の足に装着したのだった。
大笑い。

尾身さんはほうじ茶のブランマンジェの試作品を持ってきており、焼き鳥屋さんのカウンターで、試食会も行われた。
尾身さんはこういう料理イベントの時にいつも駆けつけてくれるのだけれど、ご本人はＮＨＫの料理の先生などもやっている。ぼくの小説「エッグマン」に登場する有栖川料理研究所のモデルは尾身さんチームであーる。あはは。
とにかく、えみちゃんもしばにゃん（本当は渋ちゃんといいます）も尾身さんもみんな最強笑顔な愉快な仲間たちで、それに加え、植野さんはおやじギャグを連発するものだから、おやじな父ちゃんもそれを受けて、倍返しで言い合って、焼き鳥屋さんは、ギャグの応酬の戦場になった。
一人で飲んでいるとめっちゃ暗い父ちゃんだが、たまにはこうやって、料理仲間の笑顔に囲まれると生き返る。嬉しい。
久々、元気になった、次第である。

※　実は、父ちゃんも今朝、試作品をつくり日本の板ゼラチンだとこうすると美味しくなるという分量をちょうど算出していたので、実にタイムリー。

それにしても植野広生という人間は実に面白い。
ダンチューの編集長に上り詰めた数年前から、ぼくはダンチューの巻頭エッセイを書かせてもらっているが、この人は誰かの悪口を一切言わない。デリケートな政治談議などにはのってこないのだけど、ふとした時に、この世界の不条理を鋭く深く指摘したりもする、博学良識人なのである。その真面目な一面を隠すためにきっとダジャレを連発しているのであろう。父ちゃんと一緒であーる。
笑顔や笑いを振りまいている一方で、几帳面というか、自分の世界を大事にしているところもあり、彼の編集部のスタッフが植野さんをどう思っているのか、そこ、は分からない。
意外と、ぼくに似ていて周囲には厳しいタイプじゃないか、と思う。（編集部の皆さん、いかがですか？）
でも、仕事を離れると笑顔の優しいおやじさんで、ぼくの知り合いのマダムたちの間ではアイドルのような人気を誇っている。もてるんだろうなぁ。知らないけど・・・。
ぼくらは「ダンチューでござる」という漫才コンビを結成しているのだけど、いまだ人前で芸を披露したことはない。（披露する気もない。披露したらみんなが疲労する。笑）
「辻さん、ダンチューでござる、のＴシャツを作ってもいいですか？」
とマジで聞かれた。え、いいですよ。
「じゃあ、イラスト書いてください」
「マジで言ってます？」
「作ります。年末に向けて盛り上がりましょう」
ということで父ちゃん、今、画用紙と格闘中なりなり。

※　試作画！

つづく。

今日もよんでくれてありがとうございます。
ところで、イタリアの大手出版社Rizzoli社から、拙著「エッグマン」改題「ＵＯＶＡ」が発売になり、ちょっと話題になっているようです。なんとなく、ツイッターとかでよく見るので、勝手な妄想ですが、たくさん読まれてほしい。卵にまつわる話は世界共通なんですねー。なんか、嬉しいなぁ。いつかイタリアでも植野さんと料理会を開催したい父ちゃんなのでした。大和書房「父ちゃんの料理教室」も増刷となり、周辺で、静かに盛り上がっております。それから、昨夜は寝落ちしたみたいで、寝た記憶がない・・・。えへへ。

※　くー、イタリアのデザイン、超かっこええ！