某月某日、今日は画伯になった。
というのはもマガジンハウスの編集者の大島さんから、「表紙はやはり、辻さんに描いてもらいたいのです」と言われていた。その締め切りが今日であった。もちろん、イラストを描くのは得意だけど、プロじゃないので、はい、そうですか、と描けるかわからないし、忙しくてほったらかしていたら、
「もう、間に合わないでの、大至急お願いします」
と催促のメールがガンガン届いたのであーる。笑。
そこで、仕方なく、父ちゃん画伯は筆を持った。
ぼくはイラスト画は筆ペンで描くようにしているのである。
エッセイ集「パリ、息子とぼくの３０００日」はぼくが息子と二人暮らしをはじめた彼が小学生の時から書き溜めたエッセイを一冊にまとめたものだ。
けっこう分厚い、読み応えるのある親子の物語になりそうである。
一緒に料理をしたら、一緒にバレーボールをやったら、いろいろ喧嘩したり、とにかくぼくらの時間がそこには詰まっている。
そこで、そういう日々を思い出しながら、筆をちゃちゃちゃっと動かしてみた。

イラスト描いている間、昔のことをいろいろと思い出して、くすっと微笑んだり、悲しいことを思い出したりして涙ぐんだり、いろいろと感情が揺さぶられた父ちゃんであった。
で、気が付くと、１０枚ほどのイラストが出来上がってしまった。
全部、一筆書きの思うがままのイラストなので、素人だし、お恥ずかしい限りではあるけれど、それを編集者さんに送ってみた。
そしたら、「素晴らしいです。デザイナーさんと相談をして、どれを使うかすぐに折り返します」という返事が戻って来たではないか！
なんとかなりそうで、ほっとしたのだけど、自撮り作家は、ついに自描き作家になってしまったじゃないか。笑。

でも、ぼくはいろいろなことするけれど、何か、つねに創作、ものｗ拵えていることが大好きだ。
負では選ばないし、手法は問わない。笑。
そして枠にとらわれて生きるのが得意じゃない。ちゃらんぽらんということもできるし、自由人である。
「辻さん、自由過ぎる」
とよく言われるのだけど、絵はとくに自由だ。フリーハンドで思うがままに描いてしまう！
しかし、自分で表紙の絵まで描いてしまったが、そんなエッセイ集売れるのかな、と心配にもなる。世間をなめているわけじゃない、恐縮しつつも、しかし、息子と自分の絵なので、これでいいのかもしれないのだ。
さて、表紙が出来上がるのが楽しみである。
エッセイ集「パリ、息子とぼくの３０００日」は６月３０日発売です！笑。

つづく。

ということで、今日も読んでくださり、ありがとうございます。
好きなイラストありましたか？　これは下書きなので、一つを選んで
清書しようと思っています。
辻󠄀仁成 アコースティック セレナーデ フロム パリ
Jinsei Tsuji Acoustic Serenade From Paris
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8/8（月）1stステージ 開場17:00 開演18:00 / 2ndステージ 開場20:00 開演21:00
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