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リサイクル料理教室「みんな大好き、パスタ・パスタ・パスタ!」 Posted on 2022/09/23 辻 仁成 作家 パリ

辻家のパスタ率はかなり高めです。
最近は健康に気を付けているので、和食&素食を目指す生活を送っておりますが、それでもパスタの誘惑には勝てません。
息子君も作ります。彼の専門はカルボナーラで、ぼくが不在時には100%カルボナーラを作って食べているようです。美味しいのが出来ると、写真を送ってきます。笑。
なので、我が家の冷蔵庫にかならず、ラルドン(フランス風のベーコン)、卵が常備されております。
息子は生クリームを使わない本格的なカルボナーラを作るのですけど、まだ、食べさせてもらったことはありません。あはは。

リサイクル料理教室「みんな大好き、パスタ・パスタ・パスタ!」

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ぼくの専門はペペロンチーノです。
何度もここで書いてきました通り、要は、ニンニクを極みじん切りにするのですが、微塵より微塵、もはやねばねばの固形物にまで叩きにすると、美味しくできます。
アンチョビ、生唐辛子を加えるのが基本、そこに白ワインとゆで汁を加えて、乳化させとろみを出して、ああ、美味いとなるわけですけど、この基本パスタにもう一つ、別のソースを作って組み合わせるとさらに濃厚さやバリエーションが増します。
ダブルソースというやつですね。
和牛のトマト煮込みにしたものをペペロンチーノに添えて混ぜながら食べるのとか、和牛は高いので肉団子などをトマトソースやクリームソース系で煮込んで、混ぜると美味しくなります。孔子肉や鶏肉だとクリーム系がいいですね。

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あと、辻家でよくやるのは、ラグー・パスタです。
ラグーというと牛肉のラグーを思い浮かべる方が多いと思われますが、包丁で叩いて細かくして煮込めば、別に魚でも、豚でも、なんでもいいんです。
ラグーとは、簡単に言うと「肉や魚や野菜などを細かく切って煮込んだ料理のこと」を言います。
とはいえ、フランスやイタリアでも地方によってこのラグーは千差万別なので、ぼくは単純に包丁で細かくカットして、煮込んだものは全部、ラグーと呼んでいます。
ボロネーゼもラグーでいいでしょう。
包丁で食材を叩いて細かくし、フライパンでちょうどひたひたになるくらいに煮込んだソースをラグーソースと呼べばいいのだと思って貰えるといいかもしれません。
ちなみに、パスタだと、タリアテッレなどの平麺との相性が抜群なのであります。こんな感じですね。

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※これは蛸のラグーなり。

どうしても、パスタというとクリームやトマトソース系のものが頭に浮かびますけれど、辻家では、健康的なサラダ感覚のパスタを最近はよく作っています。
フェンネルのようなハーブ系の野菜とスモークサーモンとかホタテなどを利用して、あっさりと食べられるもの。
ニンニクをあえて使わないで、オリーブオイルなどだけで頂く、優しいパスタです。
健康志向の父ちゃんはこの手のパスタに、心と舌を向けております。
オリーブオイルは身体にいいので、摂り方を適正にすると、調子もよくなります。
グルテンが気になる方はトウモロコシのパスタなどもあります。あんまり美味しくはないですけど、笑、別のものだと思って調理をしていくと、気持ちが楽になります。
とくにトウモロコシの麺はサラダパスタがおすすめです。いろいろと試して、美味しいパスタライフをお楽しみください。以上です。

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