JINSEI STORIES
健康日記「血液検査の結果が出た。健康を考えて意外な食生活の改善を」 Posted on 2022/03/23 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、K先生から血液検査の結果が届いた。
結論から言うと、特に問題ない、ということであった。
30代から、ほぼ、休肝日なく、昼夜、アペロと毎日お酒をたしなんでいる父ちゃんだから、一番心配していたのは腎臓と肝臓だったが、その機能は正常だという診断結果であった。セーフ。
身体に感染症や炎症反応もなく心配はありません、という嬉しい回答を得た。
ひやひやしていたので、ちょっと気が楽になったが、しかし、安心ばかりはしていられない。マヨラーであり無類の卵好きの父ちゃん、コルステロールが正常値上限を超えつつあるので、ちょっとこれを機に食生活を改善しなければ、と思った次第であった。えへへ。
どちらにしても昨日は一日、検査結果が出るまでハラハラしていた自分。喉元過ぎれば熱さを忘れる、にならないよう、血液検査の表を覗き込んで、正常値を超えそうなものを探し出し、自分なりに、生活習慣を整えなければいけないのである。
そこで、これはK先生に言われたことではないが、ビタミンBとDの接種に心がけようと思った次第である。
フランスは雲に覆われていることが多く、太陽の光が少なめなので、子供たちを中心にビタミンDを飲ませる習慣がある。
そして、お酒飲む人はビタミンBが必要というのをどこかの医学雑誌で読んだことがあり、この二つは60代のぼくには重要だろうと思った。
肝臓でのコルステロールの合成は、食事の内容によって変化するというのを聞いたことがある。ようは脂肪の摂り方に鍵があるのだ。
飽和脂肪を含む食材を多く摂ると、コルステトールを合成する機能が高まり、逆に、不飽和脂肪を多く含む食材を食べることでこの逆が起きるわけだから、ぼくが目指す食生活の改善は一目瞭然なのであった。
では、飽和脂肪を多く含む割合の多い食品にはどういうものがあるのかというと、ドーナッツ、ケーキ、チョコレート、ポテトチップス、インスタントラーメンの揚げ麺、チーズ、ソーセージ、ベーコン、ハム、脂肪の多い肉類となっていて、げげげげげげ、これ全部大好きな食材ではないか?
超やばす・・・。
チョコレートは朝食替わりに毎朝食べているし、日記で記している通り、ケーキは大好物だから欠かせないし、チーズなんてワインのお供だし、ビール好きなぼくはポテチも結構頬張るし、ソーセージ、ベーコン、ハムがなくてフランスでやっていけるのか、というくらい冷蔵庫に常備してあるのだ。
これじゃあ、コルステロールを減らすことはできない。
じゃあ、不飽和脂肪を多く含んでいる食材は何かといえば、大豆、ごま油、豆腐、味噌、油揚げ、厚揚げ豆腐、魚介類、野菜、海藻、適度のアルコールとあった。なるほど~。適度のアルコールって、ほんとうなの???
素食主義者で和食大好きなぼくからすると、この調査結果は意外であった。
豆腐はチーズよりも好きだし、ごま油はよく使っているし、味噌は自分で作っているし、魚は肉よりよく好んで食べておーる。
こうやって、調べてみると、自分がどこを守ればいいのか、どういう食品を心掛けて摂取すればいいのか、が分かって来る。
衝撃の結果の中に「コルステロール値を変化させない食材」というのがあり、その筆頭に、マヨネーズがあった。マジか!!!ほかに、魚卵、和菓子、鶏肉、レバー、いか、えび、たこ、貝と記されていた。えびとかダメそうだけど、大丈夫なのだ。(健康・体作り事業財団さんのHPを参照させていただきました!)
「ちょっと辻さん、あなたお酒好きでしょ? ビールとかワインはどうなんですか?」
こういう質問が聞こえてきそうなので、いろいろと追加で調べてみたところ・・・。
悪玉コルステロール値が高いのは、お酒の飲みすぎではなく、肉の脂身などの食べ過ぎが原因、ということらしい。←自分に都合のいいところだけ読む人・・・
お酒の飲みすぎは中性脂肪値が上がるようだ。
ま、でも、飲みすぎはよくない。
適度なアルコール摂取はコルステロールを下げるというのは、信じたい。信じる。
ところで、一番の問題は、適度なアルコールの「適度」が父ちゃんの場合、どの辺かという問題になるのだが、そこに関しては次回の健康日記で、お送りしたいと思います。
あはは。
皆さんも、ぜひ、血液検査に行きましょう。
結果をみて、どう食生活を改善すればいいのか、が分かるだけでも、やる価値があるのだから・・・。
意外な自分に出会えるかも。
つづく。
はい、今日も、読んでくださり、メルシーボクー。
父ちゃんからのお知らせです。
先のことになりますけど、8月、お盆前に関東と関西でライブを予定しているので、夏のスケジュールは余裕をもって組み立てて頂ければ、笑、お会いできますね。えへへ。
3年ぶりのライブ、うううう、実現するのか・・・ウクライナ情勢を鑑みて、5月に発表をします。