JINSEI STORIES
リサイクル日記「ラディッシュ父ちゃんの絶品ラディッシュ蕎麦のススメ」 Posted on 2023/01/31 辻 仁成 作家 パリ
某月某日、ふと思い付いて、大根おろし蕎麦ならぬ、ラディッシュ千切り蕎麦というものを拵えてみた。
ぼくは自他共に認める(他は息子)超ラディッシュ好きで、何も食べたくない時とか、ちょっと胃もたれするとき、お酒のおともに、深夜眠れない時など、ぼくは冷蔵庫からラディッシュを取り出しては、がりがり齧っている。
ラディッシュはきちんと洗っていつでも即食べられるようにタッパーに入れておくと便利である。夏は、清涼感を届けてくれます!
サクサク感がいいし、みずみずしいし、ビールのおつまみにチップス食べるよりはうっと健康に良さそうだし、一品足りない時にも、箸休めにも便利なラディッシュ、常備は辻家の必然なのであった。
ところで、日本で見かけるラディッシュは赤丸だけど、こちらでは細長いのが主流なのである。
もちろん、赤丸もあるけれど、ポークビッツサイズのラディッシュは食べやすい。
で、おろし大根蕎麦を食べたいと思い付いたが、もしかしたら、ラディッシュ蕎麦って美味いんじゃないかな、と思って、キッチンに立った父ちゃん。
いろいろと試行錯誤(歌ってただけですが)の末、ラディッシュの超千切りサラダを載せた蕎麦がおいしいだろうという結論に至った。
千切りにして、オリーブオイル(またはごま油少々)、柚子胡椒や七味とか山椒とか少々、わさび、お塩少々、お好みでマヨネーズ程度の味付けで、いい感じになる。
サラダにダシ醤油やめんつゆを入れる手もあるけど、めんつゆは蕎麦の方に軽めに絡ませておくのが一番安定の味かな・・・。
先日、蕎麦をオリーブオイルとフラードセルで和えたものの上に、ラディッシュサラダを載せたら、これはもう最高に美味しかった。
まだ試してないけれど、ラディッシュ・サラダの中に生のホタテを細切りにしてぶちこんでおくのは、やってみたい。これは間違いなく生わさびだね!
いろいろと応用の効くラディッシュ蕎麦の写真はこちら・・・。
このラディッシュだが、フランス人は田舎風パンにラディッシュを並べ、その上とか下にバターを塗って、ラディブール、という一品を作ってアペロの時とかに、つまんで、オートレビアン、と悶えておる。
これが意外な組み合わせで、前に料理雑誌dancyuで提案をしたら、受けた!笑。とくに、植野編集長に・・・。
ぼくはジップロックに輪切りにカットしたラディッシュをいれて、それこそ植野さんに頂いた塩昆布とお塩(全体量の2~3%程度)、オリーブオイルの回し掛け程度で、浅漬け風おつまみを作って、常備している。
これが和洋どちらの料理にもいい具合の箸休めとなる。
レバノン料理店にいくと、食事の前にこう言うのが出てくる店もあるので、浅漬けは世界共通の味なのだ、と最近気が付いた父ちゃんであった。
とにかく、身体を整えるラディッシュを応用した健康蕎麦、ぜひ、ためして頂きたい。
つづく。
今日も読んでくれて、メルシー・ボク!!!
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