今年も残るところ、ひと月半、・・・。
一年が過ぎる早さを毎年思い知らされる季節でもある。
そして、街角のそこかしこがクリスマスっぽい飾りつけ、雰囲気に包みこまれ、実にキレイでうっとりする季節でもある。
感染再拡大とか、子育てとか、いろいろと人生というのは大変ではあるけれど、今年も間違いなくクリスマスがやってくる。
どういうクリスマスになっても、ぼくはきっと、またケーキを作るのだろうなァ、と思うのだ。
誰のために？
ま、作っておけば、誰かが食べてくれるはずだから、・・・。
今日は辻家定番のクリスマス・ケーキを皆さんに、御指南したいと思う。
独りぼっちの人も、大家族の人も、仲間たちとぜひ、挑戦してもらいたい。完成した時の喜びは、最高、なのである。

今から、準備をしておきましょう！！！！

ぼくはもともと、ケーキ作りが超ヘタだった。
ケーキ作りが得意な男子は、少ないか、笑。
創作料理が大好きな自由過ぎるぼくに、実は、厳格にレシピを守らないとならない、お菓子作りは無理だった。
パティシエールのママ友に「辻さん、お菓子だけはレシピ通りに作らないと、膨らんでほしい時に膨らまないし、触感出したい時に出ないんですよ」と怒られたことがあった。
アチャ～。
で、実際、アレンジしたりするとマジとんでもないケーキが出来たので、それ以降、ぼくはケーキ作りだけは伝統と先輩たちの教えをしっかりと守って、独創的にならない、レシピに忠実なケーキを作るように心がけてきたんだ。

今日、挑む、ラズベリーとホワイトチョコのケーキはフランスの歴代のお母さんたちのレシピをもとにしている。
ぼくのママの味じゃないけど、でも、世界的な規模でいうと、お母さんのケーキということになる。
素晴らしいじゃないか。
あとは愛情の分量で少しずつ出来栄えが違うという寸法だ。がんばろう。

まず、このラズベリーとホワイトチョコのクリスマスケーキでまず、大切なことをお伝えしなきゃ、そう、それは下準備！
以下の４点をまず、最初にやっておかなければならない。
下準備は人生と一緒でいざという時に慌てないための心がけでもある。
１、バター、卵は冷蔵庫から出して室温に戻しておく。これね、やっとかないと、温度が違って失敗の原因にもなるから、忘れずに！
２、薄力粉とベーキングパウダーは2回程ふるっておく。
３、オーブンは180度に予熱しておく。
４、パウンド型にオーブンシートを敷き込んでおく。こういうことが、大事なんだよね。
人生と一緒でしょ？　
実はお菓子作りを通して、前もって準備しておくことの大切さを僕も学んできた。
明日、大きな仕事があるから、今日は寝酒は控えようとか、そういうこと。
わかるでしょ？　ふふふ。

では、さっそく、作りましょう。
室温に戻したバターとグラニュー糖を白っぽいクリーム状になるまでしっかりすり混ぜる。
電動ホイッパーを使ってもいい。
ぼくは機械に頼ることにしている。ぼくの性格は荒いから、ムラがでちゃうんだ。
えへへ。
溶いた卵はね、5回くらいに分けて加えていこう。その都度よく混ぜ分離しないようにする。これがコツだ。
卵がしっかり混ざったら一緒にふるった薄力粉とベーキングパウダーを加え、ゴムベラで全体をさっくりと生地を切るように、そうだな、ええと、驚かないでね、50回くらい根気よく混ぜなきゃならない。
５０回？　って、ひっくり返ったかもしれないけど、この地道な努力があってこそ、美味しいケーキが出来上がる。
これも人生と一緒じゃない？　
つやのある生地になったらラズベリーとチョコを加えさっくり混ぜあわせようね。

そしたら、パウンド型に入れ、180度で40～50分焼く。粉糖とレモン汁を混ぜアイシングを作り、絞り袋に入れケーキの上に模様を入れるんだけど、ここが一番、楽しいところだから、小さいお子さんがいたら、やらせてあげて。
綺麗でかっこいいものを作ろうと思う必要はない。
そういうものはケーキ屋さんに任せて、家族は家族らしく、楽しい思い出をそこに刻むことを一番に考えよう。
どんな模様でもいいけど、ちょっと教えてあげると子供たちは子供たちなりの空想力で素晴らしいアートをそこに刻むから、それをじっと見守る時に、神様は必ず微笑むんだよ。
いいねって。

さあ、そこまでできたら、仕上げにいちごやピスタチオで飾り付けしましょう。ほら、よくできた。こりゃあ、美味そうだ。
材料は最後に詳しく載せておくので、ご参考ください。じゃあ、
ボナペティ！！！！

ケーキ作りの動画はこちらから⬇️
https://youtu.be/FuUcc8l5Rjo

材料
バター　　　　200g
グラニュー糖　200g
卵　　　　　　200g

薄力粉　　　　　　　200g
ベーキングパウダー　小さじ1

ラズベリー　　　　　　100g（生または冷凍）
ホワイトチョコレート　100g

＜飾り用アイシング＞
粉糖　　　50g
レモン汁　小さじ2

＜トッピング＞
いちご　　　4～5個
ピスタチオ　適量