某日某日、一気に、フランスは夏に突入した。
というのは今日、フランスの中高が夏休みに入ったのだ。
なので、今日から子連れ家族がちょろちょろパリを離れ始めた。
ということで家出をしたマノンちゃんもお父さんに取っ捕まったようで、今日、無事に？お父さんの新しい恋人と二コラの四人でバカンス旅に出たようだ。
ま、ここはフランス、アムールの国なので、きっと、子供たちも順応するのじゃないか、と楽観している。
マノンには、向こうについたら写真とメッセージを送るように申し付けておいた。笑。

ところでうちの小僧はというと、バカロレアの試験が終わってから一気にバカンスモードに大突入、今日も朝からいない。やれやれ。
今は夜の２３時だけど、まだ帰ってない。（夕飯は家で食べると、今、メッセージが飛び込んできた・・・）
返事送り返すのもうざいので、知らん、あんニャロメ。
月曜日から息子もウイリアムたちと南仏にバカンスに出るので、さて、ぼくはどうしたものか、とこっそり悩んでいるところ・・・。
どこか、海外に旅行に出ようか、模索中なのだ。
しかし、バカンスなのに、自分のアパルトマンというのも、ちと芸がない。洗濯、掃除をしに行くようなものだから・・・。
ワクチン・パスポートが手に入ったので、やはり、海外かな・・・。

この近所の仲間たちもバカンスにぞくぞくと出始めている。
ピエールも南仏のサントロペに行く。
アドリアンは同居人のカロリーヌとギリシャにいるらしい。
バーマンのロマンは放浪に出ているらしく、リコはカサブランカに週明け出発するのだそうだ。実に羨ましい。
フランスの感染者数は２千人台に下がって安定している。
イタリアの一日の感染者は３００人台だし、こういう数字を受けて、人々の気が緩んでいるのは事実で、リバウンドが恐ろしいけれど、でも、ワクチンの接種も進んだので、旅に出る人はかなり多い気がする。
さて、じゃあ、父ちゃんはどこへ行こう。
そこで友人らに相談をしてみた。みんな意見はバラバラだったけど、統計をとったので、笑、ご紹介したい・・・。
今日はフランス人が推薦する、この夏の欧州リゾート地ランキング！

１位、ギリシャのミコノス島、
サマーパーティで有名なエーゲ海のリゾート島。パリからの直行便がある。推薦：ピエール。写真もピエールである。

２位、ギリシャのサントリー二島、
同じくエーゲ海にある美しい島で、こちらは静かに過ごす熟年カップルに人気。坂道に立ち並ぶ白い家々がまるで映画のようじゃないか。推薦：アドリアン。

３位、スペインのランザローテ島、
ぼくはまだ未踏の地だけど、友人のブリュノとアリスは毎年ここに通っているらしい。スペインのはずれにあるので、遠くへ来たよー感半端ないらしい。推薦：アリス。

４位、フランスのコルシカ島、
ほぼ、地理的にはイタリアじゃん。ナポレオンで有名なコルシカは、勇ましい男たちの島で、ワインも魚もおいしい。イタリア語が通じる地区もある。推薦：パトリック。

５位、イタリアのイスキア島、
カプリと並ぶ、ナポリから遊覧船で渡る小さなリゾート島。カプリの方が有名だけど、最近、じわじわっとドイツ人、英国人に人気上昇中。推薦：デルフィーヌ。
なるほど、全部、島じゃん、それも、南の暖かいところばっか、でも、素晴らしい～。行きたい。地中海に沈む夕陽は、また、格別なのである。

ぼくはワクチンを二回接種したので、ワクチン・デジタル・パスポートというのを入手済みだ。
これがあれば、EU圏内はとりあえず、PCR検査を受けないでも行けるし、各国に入る時に自主隔離をしないでもすむ。
このおかげでEU圏内の移動が自由になった。日本にも出来るのかなぁ。秋には帰りたいのだけど、・・・

とりあえず、誰か知り合いを頼って、一つ目的を持って旅するのも悪くない。
昔から日記を読んでくださっている方にはおなじみの上の階のアシュバル君とラファエルちゃん兄妹は今、ポルトガルに住んでいるし、イタリアのイスキア島にはDSでレシピを書いてくれている八重樫シェフがいるし、スペインのセビリアにはラモンおじさんがいて、笑、そういう面識のある人目指して旅して、ちわっす、と不意に顔出すのが父ちゃんスタイル。
やっぱり、イタリアかスペイン、ポルトガルあたりのラテンの国に行きたくなる父ちゃんなのであった。
とりあえず、夏なので、今日はひやむぎでも作るか。茄子とパプリカの揚げびたしを添えて・・・。夏は始まったばかり、ひやむぎをすすりながら、まずは、空想旅行へ・・・。

つづく。