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パリ最新情報「日本人アーティスト、モニュメントとなってパリ・シャンゼリゼに堂々登場!」 Posted on 2023/01/15 Design Stories
水玉模様で知られる現代アーティスト・草間彌生氏が、巨大なモニュメントとなってパリのシャンゼリゼ通りに登場した。
場所は、シャンゼリゼ通りの中心部、ジョルジュ・サンク駅からすぐのところにあるルイ・ヴィトン本店。
1月11日からスタートしており、建物に草間氏が覆いかぶさるという大迫力のモニュメントとなっている。
草間彌生氏はフランスでも有名なアーティストだ。
2019年のFIAC(国際現代アートフェア)では、ヴァンドーム広場に水玉模様の「巨大カボチャ」を堂々と展示し、パリの街角がサプライズに包まれた。
それだけではない。
2017年には北フランスのリール・ユーロップ駅の前に「シャングリラのチューリップ」と名づけられた大型作品が展示されたりもした。
またフランス以外の世界各国でも回顧展や巡回展が開催されていることから、草間氏は現代のアートシーンに欠かせない日本人活動家の一人だと言える。
今回はルイ・ヴィトンとのコラボレーションということだが、これも実は2回目となっている。
第1回目は2012年に遡る。
当時ルイ・ヴィトンのデザイナーだったマーク・ジェイコブス氏が、草間彌生氏の大ファンであったのがきっかけだった。
彼は東京にある草間氏のスタジオを訪れ、草間氏がルイ・ヴィトンのバッグに水玉を描いている姿を目にし、大きな衝撃を受けたという。
そしてコラボレーションが実現すると、皮革製品、小物などルイ・ヴィトンの名作モデルに水玉模様が融合した斬新なアイテムが発表された。
今回はそれから10周年を記念した「第2弾コラボ」となる。
一方で、ヴァンドーム広場近くのブティックには草間彌生氏が「実物大のロボット」となって登場した。
これはシャンゼリゼ通りより一足早く、2023年1月5日からスタートしている。
なお草間氏のロボット・アニメーションはパリだけでなく、ニューヨークの五番街、ロンドンのハロッズと世界3都市のルイ・ヴィトンに設置された。
ショップのウィンドウの中で水玉を描いている…という非常にリアルなロボットだが、これには通行人もびっくりの様子。
シャンゼリゼ通りと同じく、携帯カメラを向ける観光客・パリジャンが後を絶たなかった。
※唇を動かし通行人にほほ笑みかけ、まばたきもするロボット
※ブティック内も水玉模様に
フランスを初めとした世界各地で絶大な支持を集める草間彌生氏。
同時代に生きる一人の女性アーティストの作品を観たいと、人々がこれほど熱狂するのは異例のことかもしれない。
彼女の作品も日本国外で高額落札されており、その勢いはまだまだ止みそうにない。(チ)