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パリ最新情報「意外と知られていない、コロナウイルスの生存期間」 Posted on 2020/10/27 Design Stories  

最新の研究発表によると、コロナウイルスの生存期間は、表面がツルツルとした物に付着した場合、気温40°の環境で24時間、30°で7日間、20°では、なんと、28日間も生存し続けるというのだ。
例えば、今の季節、スマホの表面などのプラスチックやガラス、お札やコインなど紙や銅などの表面で、コロナウイルスは約1ヶ月間も生き続けるのである。
コットンやウール衣類のようなザラザラした表面でも気温20°では最大14日間生存してしまう。
そして、それらの物の表面についたコロナウイルスは、私たちの「手」を介して人に感染していくのである。
その確率は人から人へ飛沫感染よりはうんと低いが、「手を洗うこと」がどれだけ大切かという事を改めて認識させる研究結果であった。



ちなみに、手に付着したコロナウイルスは9時間残るという研究結果も出ており、その長さはインフルエンザの約4倍にあたる(インフルエンザは2時間)。
コインを触った手の消毒、パソコンのキーボードやスマートフォン画面のこまめな消毒がこれまで以上に大切になる。
手に付着したウイルスは、20秒から30秒間の石鹸(できればリキッドタイプ)での手洗い、アルコールジェル消毒では15秒間で死滅すると言われている。
空気感染に関してはいまだはっきりとした研究成果が出ていないが、締め切った室内ではコロナウイルスが12分間残るという研究結果もある。
フランス連帯健康省は冬場の部屋の換気を忘れないよう強く呼びかけている。



3月、4月の第一波よりは緩やかだと言われていた新型コロナ感染症の第二波だが、フランスの科学者や医師たちは、「第二波は第一波よりも大きい」と断言し始めた。
フランスの専門家たちは「数週間前に(コロナ感染の)コントロールを失った」ことを認め、この現状にブレーキをかけるには「再ロックダウン」しか残されていないところまで来ている、と主張している。
感染の酷い地域では病院の受け入れ態勢を整えるため、患者の別地域病院への搬送も始まっている。医療現場が崩壊しないよう、再び、春と同じ措置がとられはじめたのだ。

昨夜の情報を整理すると、現在フランス政府が検討している措置は三つ。
1、全体ロックダウン
2、地域別ロックダウン
3、夜間外出禁止+週末ロックダウン
ということになる。
このどれかが、この週末より施行されることになりそうだ。

パリ最新情報「意外と知られていない、コロナウイルスの生存期間」



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