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パリ最新情報「フランスはウイルスに3日間の自由を与えた!?」 Posted on 2021/04/02 Design Stories  

昨夜、フランスは土曜日から3度目の全国ロックダウンに入り、学校が閉鎖されることが発表されたが、同時に、イースター祭の週末であるこの3日間(月曜日は祝日)を使い、実家や別荘などに移動することが許可された。
そのため、マクロン大統領の演説が終わる5分前から国鉄SNCFのサイトはアクセスが集中し、パンク状態。30分間アクセスできない事態となった。昨夜は13000枚のチケットが売れ、その数は普段の3倍に値するという。

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水曜日の夜に大統領の演説があるということで、フランス政府はこのイースターの週末に人々の動きを止める作戦に出る、と誰もが予測していたが、蓋を開けてみれば、この週末だけ猶予が与えられるとなり、慌ててバカンスの予定を変更したのである。

この発表は、ロックダウンだが週末の旅行をしても良いという意味ではなかった。
フランス政府はあくまでも、この3週間のロックダウン期間を別荘や実家で過ごしたいという人に移動の猶予を与えたのである。
しかし、海辺のホテルではどこもこの週末の予約状況が80%にまでのぼっているという。
ロックダウンだけど、月曜日の24時まで地方間の移動が大目に見られるため、週末旅行を計画していた人や昨夜大目にみるとの発表を聞いた人が旅行を決行するのである。
家がある人だけ移動していいなんて不公平だという声やもあり、行かなきゃ損、と思っても仕方ない、微妙な発表となった。



各メディアは「ウイルスに3日間の自由?」と見出し、政府の決定に疑問を抱いている。
ロックダウンとはいえ、1回目の厳しいロックダウンとは比べものにならないほど自由なロックダウンなので、これで医療現場の逼迫が落ち着くはずがない・・・と心配する声がほとんど。
フランスはこれから1週間から10日後に第三波のピークがやってくると予想しており、現在、1日の新規感染者が5万人を超えているフランスの、10日後の状況がとても心配である。



パリ最新情報「フランスはウイルスに3日間の自由を与えた!?」

クリスマスに次いで大切なカトリック行事であるイースターだが、この緩さがコロナ感染制止に影響を与えないわけがないだろう。
5月半ばに文化、娯楽施設、レストラン・バーなどの段階的な再開を予定していると発表したマクロン大統領だが、専門家は変異株の感染力の強さとこの措置では5月半ばの再開は不可能、と、口を揃えている。
あと1ヶ月、あと1ヶ月と辛抱をさせられる人々にとってはたまらない。厳しい日々なのである。(み)

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