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パリ最新情報「秋の装いがスタートしたパリ、トレンドのアウター・コートをチェック!」 Posted on 2023/08/29 Design Stories  

 
パリでは夏のセールも終わり、ブティック・デパートに秋物が並ぶようになった。
現在の気温もアップダウンが激しく、朝晩は上着が必要になるなど、季節の変わり目をひしひしと感じる。
 

パリ最新情報「秋の装いがスタートしたパリ、トレンドのアウター・コートをチェック!」



 
このように初秋から羽織ものが必需品となるパリなので、ジャケット・ブルゾン・トレンチコート等の需要はとても大きい。
それでは23年秋のトレンドとはどのようなものか。仏ファッション誌に掲載された内容を元に、ご紹介していきたい。
 

パリ最新情報「秋の装いがスタートしたパリ、トレンドのアウター・コートをチェック!」

 
まず2023年秋のファッション、メインとなるカラーはオフホワイト、クリーム、チョコレート、グレー、ブラックで彩られたシックなものになるという。
これは仏女性誌ヴォーグでも紹介されており、シックなカラーは今年の春夏から続く「クワイエット・ラグジュアリー」を提唱している。
クワイエット・ラグジュアリーとは、“静かなラグジュアリー”を意味する。
つまり一目でハイブランドと分かるようなロゴがあしらわれておらず、控えめで地味だけれど品のあるファッション、ということだ。
 



パリ最新情報「秋の装いがスタートしたパリ、トレンドのアウター・コートをチェック!」

 
確かに、パリのデパートを回ってみてもシックなカラーが多かった。
ニットカーディガン・セーターにも薄いグレーやベージュ色が多く、他アイテムに合わせやすいのが嬉しい。
パリジェンヌは元より秋冬にシックカラーを用いる人が多いのだが、今秋はトレンドも相まって素敵なコーディネートが見れそうだ。
 

パリ最新情報「秋の装いがスタートしたパリ、トレンドのアウター・コートをチェック!」

※一部では上品なパープル、ライラックカラーを提案するところも。



 
では気になるジャケット、コートのトレンドはというと、こちらもエレガントな装いがスタートするらしい。
たとえばコートでは、今シーズンのトレンドの主役は「時代を超越したブラックコート」なのだという。
 

パリ最新情報「秋の装いがスタートしたパリ、トレンドのアウター・コートをチェック!」

 
2023-2024年秋冬コレクションでは、原点回帰とも言えるブラックコートが目立っていた。
しかし黒は黒でも、形には少しのトレンドが見られた。大きくは3つの特徴があり、1,マキシ丈、2,オーバーサイズ、3,砂時計型のいずれかだった。

1のマキシ丈とは、くるぶし上くらいまでの長さがあるもの。
そして2のオーバーサイズは写真のように、少しゆったりとした着心地のもの。
さらに3の砂時計型とはウエスト部分がぎゅっと絞られており、往年の映画女優が着用したようなドレス・コートであるのが特徴だ。
本格的な冬のコートはパリでまだ出揃っていなかったが、9月も後半になればこうしたコート類が主役になると予想する。
 



パリ最新情報「秋の装いがスタートしたパリ、トレンドのアウター・コートをチェック!」

 
もう一つ、秋の定番と言えばレザージャケットがある。
これを着用するパリジェンヌはとても多い。
トレンドを問わず長く愛用できるレザージャケットは、真冬は外気と共に皮部分がきりっと冷えてしまうので、秋にいちばん着用したいアイテムなのではないだろうか。
 

パリ最新情報「秋の装いがスタートしたパリ、トレンドのアウター・コートをチェック!」

 
仏紙コスモポリタンは、レザージャケットを「今シーズンのトップトレンド」と紹介した。
色は引き続き黒が人気とのことだが、敢えて今年の傾向があるとするならば、90年代の影響を受けたダメージ加工のもの、そして短い着丈なのだという。
 



パリ最新情報「秋の装いがスタートしたパリ、トレンドのアウター・コートをチェック!」

 
他、フランスでは秋冬、パンツスタイルが主流になる。
ジーンズ、スリムパンツは多くのブティックに並んでいたが、今年はオフィス向きのテーラードパンツを例年より数多く見かけた。
このように、今秋のパリは「エレガント」「シック」がキーワードのようだ。(セ)
 

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