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パリ最新情報「フランスの寿司チャンピオンが作る、フランス式SUSHI」 Posted on 2023/08/24 Design Stories  

 
日本の寿司が海外で独自の進化を遂げ、「SUSHI」として新しい料理に生まれ変わっている。
カリフォルニア・ロールは日本にも逆輸入されるほどとなったが、ここフランスでも、日本人の発想にはないような創作系のSUSHIが大人気だ。
 

パリ最新情報「フランスの寿司チャンピオンが作る、フランス式SUSHI」

 
食の都パリでは現在、2023年のフランス寿司選手権で優勝したヴァンサン・ブロッジ氏による、SUSHIのポップアップストアがオープンしている。
場所は凱旋門からも近いパリ8区のショップで、9月1日までの開催となる。
現地に実際に行ってみると、周辺のビジネスマンと思われる人たちで大いに賑わっていた。
 

パリ最新情報「フランスの寿司チャンピオンが作る、フランス式SUSHI」

※チャンピオンのヴァンサンさん。



 
11時半からの開店だが、30分後の12時過ぎには商品がほとんどなくなってしまうとのこと。
シェフのヴァンサンさん自身は、今年4月に行われた寿司選手権フランス大会、二度目の挑戦で見事グランプリに輝いたという。

ではフランスの寿司選手権とはどのようなものか。
これは今年で4回目を数える大会で、ジャパン・フードショーの期間中にパリで開催された。
その目的は寿司の芸術性と、魚介類の素晴らしさを広めていくこと。
競技は5つのテスト(下ごしらえ、江戸前寿司、ベジタリアン寿司、シグネチャー寿司、フリースタイル)で構成され、世界寿司選手権のヨーロッパ・アンバサダーであるエリック・ティカーナ氏が審査委員長を務める。

ヴァンサンさんは、フランス全土から集まった11人の候補者を抑えて初優勝を果たした。
彼の次なる目標は、東京で開催されるSUSHIワールドカップ(外国人向け)に出場すること、そして日本料理の本を出版することなのだそうだ。
 



パリ最新情報「フランスの寿司チャンピオンが作る、フランス式SUSHI」

 
そんな若手寿司シェフ、ヴァンサンさんがポップアップで提供するSUSHIは、HUTOMAKI(太巻き)とCHIRASHI(ちらし寿司)がメインだった。
ちらし寿司はパリでほぼファーストフードとなっており、ヘルシーなランチBOXとして定着した気配がある。
写真の紙ボウルに入ったものがCHIRASHIで、注文が入ればこれにトッピングを施してくれる。
 



パリ最新情報「フランスの寿司チャンピオンが作る、フランス式SUSHI」

 
トッピングは3種類のソース(スパイシーマヨネーズ、ハーブマヨネーズ、照り焼きソースのいずれか)から選べ、さらにフライドオニオンやネギ、食用花がSUSHIの上に添えられる。
ポップアップストアでの一番人気は、ヴァンサンさんのシグネチャー作品であるサーモンの太巻き、ということだった。
 

パリ最新情報「フランスの寿司チャンピオンが作る、フランス式SUSHI」

 
とはいえ、こちらのHUTOMAKIは日本の一般的な太巻きより半分ほどの小ぶりサイズで、海苔の「裏巻き」スタイルが中心だ。
このように小ぶりでスタイリッシュな太巻き、そしてソースがたっぷりとかかっているのが、今のフランス人のお好みなのだそうだ。
 



パリ最新情報「フランスの寿司チャンピオンが作る、フランス式SUSHI」

 
またパリのビストロでは今、食用花もちょっとしたトレンドになっている。
こちらのSUSHIにも可愛らしいお花を添えてくれ、見た目華やかなフランスらしいセットになった。
なおランチセットには紫キャベツのマリネサラダも入っており、近隣の働く女性からも好評だということだ。
今回のポップアップストアでは、日本の伝統的な寿司に経緯を払いながら、太巻きやちらし寿司がフランス人好みにアレンジされていた。(コ)
 

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