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パリ最新情報「W杯:強い身体を作る食、大会中のフランス選手は何を食べている?」 Posted on 2022/12/07 Design Stories
W杯カタール大会はスタートから2週間が経過した。
5日(月)の日本×クロアチア戦では1対1の死闘の末、PK戦で惜しくも日本が敗れた結果となった。
しかし、グループリーグ一位通過を果たし、前大会準優勝国のクロアチアとほぼ互角に戦った日本チームに対して、フランスメディアからは称賛の声が続々と届いている。
もともと日本通が多いということもあり、フランス国内における日本イレブンへの注目度は非常に高いものだった。
そのためSNS等では「がんばれ日本!」「日本が勝ち進むのを見たい」といったメッセージが多く寄せられており、日本の活躍を願うフランス人がたくさん存在したのである。
クロアチア戦から一夜明けた6日、仏メディアFrance24は「アジアサッカーのシンボル、日本代表」と題した記事を配信し、日本の大健闘を称えた。
また「今日のサッカーで最も重要なのは勇気と諦めない心であり、その意味で彼らはグループリーグ一位に値した」と報じた所もあり、日本サッカーの今後の躍進にはこちらでも大きな期待が寄せられている。
一方で、フランス代表の快進撃が止まらない。
フランスは2018年のW杯よりエース・ストライカーのキリアン・エムバぺ選手を擁しており、その身体能力や勝負強さからは「世界最強のFW」とも呼ばれている。
なおエムバぺ選手は今大会5得点目とランキングトップになっており、W杯通算では9得点となる。
これは、元ブラジル代表でサッカーの王様と呼ばれたペレが24歳までにW杯で7点を挙げた過去の記録を上回る内容だ。
前大会に続き順調に勝ち進んでいるフランス。
では一体、世界屈指の選手たちは大会中どんな食事をしているのか?
先日フランスで放送された、インタビュー映像の内容をもとにご紹介したい。
※専属シェフ、グザヴィエ・ルソー氏(写真手前右)と、それを見つめるエムバぺ選手(写真右奥)
専属シェフを務めるのは、フランス料理人であるグザヴィエ・ルソー氏。
彼は2018年W杯でもフランスを優勝に導いた経験を持っており、栄養士のフランク・ル・ガル氏とともに二大会連続の専属シェフとなる。
食事形態は、選手たちが宿泊するホテルの一角での「バイキング形式」だ。
肉、魚、サラダ、ゆで卵、生ハム、パスタ、緑黄色野菜のソテー(ブロッコリー、アーティチョーク、コーンなど)がまんべんなく並べられ、選手たちは栄養が偏らないよう、各自でしっかりとお皿に取り分ける。
ただメインとパスタ、デザートのメニューは日替わりで、ある日は「子羊のコンフィ」だったり、またある日は「鶏肉のクリームソースがけ」だったりもする。
そしてデザートには「本日のタルト」や「フルーツビュッフェ」を用意したりと、フランスらしい一面も見られた。
選手たちはやはりフランス料理を欲するのか…と思いきや、一番人気はなんと、シェフ特性のイタリア料理であるとのことだ。
特に「ポレンタ」と「トマトソースのパスタ」は選手たちの間でも大人気。なお、パスタだけは作り置きではなく選手たちの目の前で出来立てが用意される。(スパゲッティよりショートパスタが人気とのこと)
現在23歳でエース・ストライカーのエムバぺ選手に至っては、シェフ特性のパスタを毎日必ず注文するそうだ。
しかも、大盛りで。
ただ「高カロリーだから、パスタを毎日食べるのはみんなにはお勧めしないよ!」と、インタビューで可愛らしく語っていたのがなんとも印象的だった。
フランスチームは10日(土)、4強をかけてイングランドと激突する。
お互い優勝候補と言われており、その選手のほとんどはヨーロッパのビッグクラブで現役活躍中だ。
一方でアルゼンチンやブラジルも勝ち進んでおり、残り10日間のうちには現サッカー界最高レベルの試合が見られることだろう。
そんな選手たちの強靭な肉体を作る食事、フランスでは2018年の優勝時に続き、「パスタ」が大人気なのであった!(大)