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パリ最新情報「まだまだ旬!とっても美味しいフランスのイチゴ。」 Posted on 2023/05/29 Design Stories
フランス産のイチゴは、毎年4月〜6月ころまでが旬となる。
甘くて美味しくて可愛いだけでなく、ビタミンCが豊富に含まれているイチゴは、フランスでも皆から愛されている果物だ。
日本にもたくさんの品種があるイチゴだが、実はフランス産にも多くの種類があって、早い時期にはコレ、5月ならコレ、スイーツやジャムにするなら・・・と、時期や目的によって買い分けられるのが楽しい。
※フランスで一番多いイチゴ、ガリゲット(Garigette)
例えば「ガリゲット」。これはフランスで最も一般的なイチゴの品種で、4月初めからトップバッターとして店頭に並ぶ。
先端が尖っているのが特徴で、ほどよい酸味とデリケートな甘みがスイーツ・ジャム作りにも最適なのだとか。
※マグナム(Magnum)
5月も下旬になった今、マルシェによく並んでいるのがこちらの「マグナム(Magnum)」である。
光沢のあるルージュ色で、甘みが強くコロンとした形が特徴的。
ということでジャムよりは断然、生食がおすすめなのだという。
ちなみにマグナムは生命力が強く、葉の部分は病気に対する抵抗力も大変に強いらしい。
※ドリーム(Dream)、みずみずしい味わい。甘さはマグナムより控えめだが酸味が少ないのが特徴。こちらも今が旬のフランス産イチゴ。
フランス産のイチゴがこれほど美味しいことには驚いたが、イチゴを使ったパティスリーも捨てがたい。
というのも旬であるため、フランスの各パティスリーでは今、輝くようなイチゴのケーキがズラっと置かれているのだ。
写真の「フレジエ(Fraisier)」は、フランスを代表するスイーツの一つだ。
日本のショートケーキにも似ているが、生クリームではなくバタークリームを使用している。
濃厚なクリームと甘酸っぱいイチゴのバランスが抜群で、トレードマークは綺麗に並んだ“イチゴの断面”。
※定番、イチゴのタルトも(左)。
※「シャルロット(Charlotte)」。
もう一つ、フランスを代表するスイーツといえば「シャルロット」がある。
貴婦人の帽子を思わせるキュートなビジュアルで、イチゴやブラックベリーといったフルーツが上部にあしらわれる。
写真のシャルロットはフレンチマダムによる手作りのもので、イチゴソースも自家製ということだ。
そのまま食べたり、デザートやジャムにしたり・・・と皆に愛されるフランスのイチゴ。
日本では近くに練乳が置かれていたりするが、フランスでは練乳のほか、スプレー缶に入った生クリーム(Crème chantilly)がイチゴの横に並んでいることがある。(オ)