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パリ最新情報「パリ、秘密の薔薇園がマレ地区に。」 Posted on 2023/05/25 Design Stories  

フランスが薔薇に包まれる季節になった。
花屋さんはもちろん、公園にも、道路にも咲くフランスの薔薇は本当にゴージャスで、「美」という花言葉がピッタリくる。

パリ最新情報「パリ、秘密の薔薇園がマレ地区に。」

※パリ2区、パレ・ロワイヤル。



パリで有名な薔薇園といえば16区、ブローニュの森にあるバガテル・ ラ・ロズレ公園や、郊外ヴァル=ド=マルヌの薔薇園がある。
いずれもフランス有数の規模と歴史を持つ薔薇園として有名だ。
しかし、パリの中心部には「秘密の薔薇園」が存在している。
規模こそ小さいものの人が少なく、ゆっくりと薔薇を愛でられるこの場所は、スクワール・サン=ジル・グラン=ヴヌール・ポーリーヌ=ロランという。
(Square Saint-Gilles Grand-Veneur Pauline-Roland)

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少し名前が長いのだが、この場所には17世紀、国王の宮廷狩猟を指揮する隊長ヘンネカン・デクヴィリーの邸宅があった。
現在の薔薇園はその庭の跡地を整備したもので、パリ市が1988年から管理している。
入場は無料。

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マレ地区のヴォージュ広場からも近い薔薇園は、正式には庭園(ジャルダン)ではなく「スクワール」と呼ばれる。※英語でいうスクエア、小さな公園。
パリでは一部を除き、ほとんどの住民がアパルトマンで暮らしている。
バルコニーでさえ貴重なパリなので、緑のあるスクワールは住民たちの憩いの場なのだ。

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ヴォージュ広場から歩くこと約5分。
細い小道を通り抜け、ぐっと奥に入ったところにあるスクワールは、「秘密の薔薇園」という言葉がよく似合う。



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敷地に入れば、赤、ピンク、黄色、白…と、色とりどりの薔薇に迎えられる。
確かに規模は小さいがフォーマルな雰囲気で、満開のつる薔薇に近づけば、蜜のような甘い香りが漂う。

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そこで寛ぐパリジャンも、ワンちゃん達も大変に幸せそうな様子だった。
現在のパリは天候も良く、公園ではピクニックの光景がたくさん見られるようになった。
ただこちらのスクワールでは一人で読書をしたり、日光浴をしたり、お友達とワイン片手にお喋りをしたり…と、雰囲気は他の公園に比べてしっぽり、静か。
薔薇だけでなく、そんな光景に癒されるのがパリの薔薇園だ。

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秘密の庭のようなロケーションは、「ちょっと一休み」にピッタリ。
オスマン建築と薔薇の相性も抜群で、今なら一年で最も美しい光景を見られるのではないだろうか。
まだまだ蕾の品種もあったので、こうした光景は6月まで楽しめそうだ。(こ)

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