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速報・パリ最新情報「全土で再びロックダウンとなる可能性大浮上。フランス人の失望」 Posted on 2020/10/28 Design Stories
今日(27日)、病院での死者が292人、介護施設での死者が235人、フランス全体で537人の方が亡くなり、集中治療室の占有率も3月4月とほぼ同じ状況、50%以上となった。
フランスのコロナ第二波は夜間外出禁止ではどうにもならないほど大きくなり過ぎてしまったようだ。
昨日まで、
1,再ロックダウン、
2,地域別ロックダウン
3,夜間外出禁止強化+週末ロックダウン
という三つの可能性がほぼ横並びで、週末ロックダウンの可能性が一番有力だったが、
政府の話し合いが終わった今夜、明日(28日)20時にマクロン大統領の発表があるというニュースと共に、フランス人の誰もが、これだけは避けられるだろうと思い込んでいた「全土再ロックダウン」の可能性がほぼ確実となってしまった。
※マクロン大統領が登場し国民に演説をする時、フランスの国民は一番厳しい措置が出ることを知っている。
BFMTVなど、24時間報道番組では、「最低4週間の全土再ロックダウンが木曜日の0時より発令される」というニュース一色になった。
3月4月のロックダウンとの違いはあるのか?
専門家の予想では、「学校は閉鎖しない、経済を考え細かい変更があるだろう」などが挙げられていた。
レストランや商店、娯楽関係全般などは閉鎖となる可能性が非常に高い。
どの業界も、先のロックダウンで受けた影響を取り返し始めたばかりなのに、またロックダウンとなると、その損害は計り知れない。飲食、交通、ホテル、観光、…
イタリアではレストラン・バーを18時閉店に強化したことで、暴動が起きている。
若者が街を破壊している。これがフランスでも起こるか?
また再びロックダウンとなると、フランスの経済もフランス人の精神状態も、一体どのようになるのかとても心配である。
テレビでは、フランスがどれだけコロナ対策をしくじったか、どうして再ロックダウンしかない状況になったのかなど、討論する専門家たちも相当に殺気立っている。
しかし、ある医師は「冬場にはウイルスが活発化するので、これは決してフランスだけの問題ではない、ヨーロッパでこのウイルス感染の波から避けられる国はないはずだ」と発言している。
どうやら、この冬が大きな正念場になりそうだ。
では、再ロックダウンに意味があるのかどうか? という疑問については、110日間に及ぶロックダウンが行われ、現在、新規感染者がゼロである、というオーストラリア・メルボルンの例が挙げられた。
だとしても、経済状態が崩壊寸前のフランスで3ヶ月以上のロックダウンはとてもじゃないが想像できない・・・。
どのような決定が下されるのか、全ては明日(28日)の20時(フランス時間)、明らかになる。
フランス人の精神が保たれるのかどうか、そこが一番の心配である。