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パリ最新情報「”若者に性の健康を”、性をタブーにしないフランス、画期的な取り組み」 Posted on 2022/12/10 Design Stories  

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は12月1日、2023年1月1日から18歳から25歳の若者を対象に、薬局でのコンドーム入手無料化を発表した。国家再建評議会(CNR)のセッションで、大統領は「これは”予防”においての小さな革命です」とコメントした。



フランスにてコンドームは、すでに2018年12月10日から医師や助産師の処方で社会保険から払い戻されており、エイズや性感染症対策における新たな手段とされていた。
具体的には、薬局での6個、12個、24個のコンドームが対象になる。

マクロン大統領は「我々は、若者の “性の健康 “に 真摯に取り込まなければいけない」とし、10代の男女に対し、子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルスワクチンの接種にも言及した。「正しい知識を持つことがとても大切。学校でも積極的に取り組むべき事案で、そのために我々は努力と投資を惜しまない」と約束した。また、「科学的に推奨されるならば、状況が整い次第、このワクチンを義務接種にすることも考えている」と主張した。

パリ最新情報「”若者に性の健康を”、性をタブーにしないフランス、画期的な取り組み」



性教育については、「私たちは性教育が上手くできていない。現実は、理論ととても、とてもかけ離れている。我々は、このテーマについての教員を動員し、性教育に対する意識を向上させる必要がある」と語った。

先週行われた社会保障予算案では、すべての女性に対し、医師の処方箋なしに無料で緊急避妊ピルを提供することも規定されている。
また、この法案により、性感染症のスクリーニングを処方箋なしで誰でも受けられ、26歳以下は無料と定められた。

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