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速報、パリ最新情報「フランスのフィリップ首相辞任、市長選に勝ち、市長になる」 Posted on 2020/07/03 Design Stories  

日曜日に行われた市長選に出馬した、エドワー・フィリップフランス国首相がル・アーブル市の市長選に勝利し、午前中にマクロン大統領に辞任届を出し、首相の座をロックダウン解除に貢献をしたピレネー・オリエンタル県プラード市の元市長のジャン・カステックス氏に譲った。今日の出来事である。コロナ対策で大活躍をしてきた健康保健相のオリビエ・ベラン大臣も辞任間近らしい。大ニュースなので、DS編集部はパリ中心部にある首相官邸まで取材に出かけた。多くの報道陣(ざっと数えたところ200人前後)が詰めかけ、各チャンネルが報道合戦を繰り広げていた。その横に我々も陣取り、首相を一目拝もうとした。ところがなかなか出てこない。外国の報道陣もいる。

速報、パリ最新情報「フランスのフィリップ首相辞任、市長選に勝ち、市長になる」

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ところが誰一人、首相を掴まえることが出来なかった。一誌、パリジャン紙のみが、マスクをしてノーネクタイで近所を歩く首相を捉えている。あまにり染みな姿だったので、報道陣は気づかなかったようだ。ノーネクタイのその表情にはすがすがしささえ感じることが出来る。マクロン大統領との間に何があったのだろう。頭を過ぎるのは、トランプ大統領の側近の相次ぐ辞任…。それほどではないにしても、国民に人気のあったフィリップの退任はマクロン政権にとって大きな痛手かもしれない。安倍首相に最も近い麻生さんとかが突然辞任して、地元福岡市の市長になる、というレベルの意外さで、何が起きているのか国民にはわからない。

フィリップ首相がなぜ市長選に出馬したのはか「秘密」ということで本人の口から今のところ発表されていないが、マクロン大統領との不仲説などは度々噂されていた。コロナに疲れたのじゃないか、というもっぱらのうわさだけど、本当はどうなのだろう。当サイトでも、マクロン大統領に負けないほどの登場率で、フランスを引っ張ってきた第一人者であることに間違いなく、むしろ彼がいなければこの危機を乗り越えられたかわからないほどの頑張りようであった。連日、テレビに出演し、国民に向け、真摯に自宅にいるよう言い続けた頼りがいのある男という印象がある。そのフィリップ首相が、なぜ、市長選に出たのかも謎だけど、勝利したら、国の首相の座を投げ捨てて一市長になるというのだから、実にフランス人的、というのか、マスコミが飛びつかないわけはない。もしかすると、次の大統領選を意識しているのかもしれない。

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フランスは大統領制だが、大統領は主に国外問題を、首相が国内問題を対応する。なので、コロナ危機に関して国民を率いた印象が強いのはフィリップ首相であった。いくらマクロン大統領と不仲とはいえ、まだコロナは収束しておいらず、不思議である。今後、はっきりとした理由が明らかになるのだろうが、同時に、コロナ危機を強くけん引してきたオリビエ・ヴェラン健康保健相の辞任の追随にもいろいろな憶測が飛び交っており、マクロン政権の求心力低下は否定できない。新しく就任する新首相、ジャン・カステックス氏とマクロン氏がどのような政権運営をするのか、国民はかたずをのんで見守っている。

或る意味、これもコロナの毒性の影響かもしれない。

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