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パリ最新情報「ワクチン・パスポートが7月1日、今日からスタートの欧州」 Posted on 2021/07/02 Design Stories  

筆者は6月末、この写真のようなワクチン・パスポートを取得した。実は、7月1日より、EU(欧州連合)でこのワクチン・パスポートの共同運用がスタートしたのである。筆者のこのワクチン・パスポートは実は少し古く、現在、フランス政府は欧州共通仕様のデジタルパスポートの普及を急いでいる。しかし、この紙のワクチン・パスポートでも同様の効力を発揮する。(実際は、スマートホンの専用アプリで取得することになる)つまり、筆者はこれを持ってさえいれば、欧州域内、PCR検査や隔離措置などを受けなくとも自由に行動、移動が出来るようになった。
※注意。実際には二回目の接種後、抗体ができるとされる14日後以降、パスポートが有効化となる。

パリ最新情報「ワクチン・パスポートが7月1日、今日からスタートの欧州」



夏のバカンスを前に欧州の人々はこのワクチン・パスポートの取得を急いでいる。ワクチン・パスポートを持つ観光客を受け入れる各国で、しかし、対応が異なる場合もあるので注意が必要だ。一応、筆者の場合、フランスを出る前に薬局で抗原検査だけは受け、出かけるつもりでいる。義務付けられているわけではないが、受け入れる国によって法律がどのように変わるかわからないので、念には念をということである。というのも、現在、イギリスでは毎日の新規感染者数が2万人に増えている。デルタ株の急増が、この自由行動にストップをいつかけてくるか分からない状況にあるのも事実だ。ドイツは同じくデルタ株が急増するポルトガルからの入国に制限をかけた。欧州在住の日本の皆さんは各国の対応を見極め、出かけられるのがよろしいだろう。



欧州では規制緩和と夏休み前の動きが活発化していることで再び感染者数が増大傾向にあり、このバカンス期間中に、減少した感染者数が欧州全体で再び増加に転じた場合、ワクチン・パスポートの行方に影が立ち込める可能性もある。本日、リバウンド傾向にある欧州でWHOの欧州事務局長が第三波が来る可能性を指摘した。行動の自由が再び制限されないことを願うけれど、全ては変異株次第というのが正直な今の状況ではないか。(ひ)



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