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パリ最新情報「4年後のパリ・オリンピックの行方、規模縮小か」 Posted on 2020/07/09 Design Stories  

マクロン大統領とバッハ会長が昨日、パリで会談を行い、「いくらコロナ禍であっても、運動は人間にとって大切なことだから、オリンピックは推進しよう、オリンピックの総予算(6,8億€)は維持しよう」という話し合いが行われた。日本も最初は同規模(8000億円程度)だったが、今の流れで行くと、予算が数倍増えるだろうと言われている。マクロン大統領は全体のイメージは変えないで、けれども、出来るところは経費削減をしていきたいとバッハ会長に申し出たようだ。



後援企業からの協賛金がコロナ禍によって半分くらいに減るのではないか、と想定されている中で、削れるものは削っていかなければならないようで、大統領はバッハ会長にこの辺の事情を伝えたようである。たとえば、交通手段の変更とか競技種目を減らすことで全体の予算を超えないようにしていくことなど、前向きなのだけど、コロナのせいで現実問題難しい場面になった場合、是が非でも最初に決めた予定やプラン通りにやらなければならないのではなく、臨機応変に対応していきましょう、という話し合いがもたれたようだ。新たな競技施設をパリ近郊(セーヌ・サンドニ)に2つ作ろうとしていたのもやめて、あるもので補うことにしたい、とマクロン大統領から提案された。その分、パリではなく、リール市にある会場を使用するなどの案が再浮上している。



4年後のことだが、すでに、コロナ危機が長引くことを想定した、かなり現実的な話し合いがもたれたということは確かであり、常に強気なバッハ会長も現実を受け止めて、その中でフランス政府と協議を重ねていくものとみられる。しかし、これは4年後のオリンピックに関しての話し合いであることが興味深い。

パリ最新情報「4年後のパリ・オリンピックの行方、規模縮小か」

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