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パリ最新情報「熱狂再び! パラリンピック開幕に沸くパリ、祝祭ムードが続く」 Posted on 2024/08/30 Design Stories  

 
フランス・パリで初めて開催されるパラリンピック。28日夜にはコンコルド広場で華々しい開会式が行われ、首都パリが再び祝祭ムードに包まれた。
 

パリ最新情報「熱狂再び! パラリンピック開幕に沸くパリ、祝祭ムードが続く」

 
先に開催されたオリンピックでは、選手たちの活躍によりパリが大いに盛り上がった。あの感動から約2週間、パラリンピックはバカンスを終えてパリに戻った市民と一緒に、二度目の盛り上がりを見せている。

熱狂は、開会式前の聖火リレーからすでに始まっていた。パラリンピックの聖火リレーは4日間にわたって行われたのだが、28日にパリに到着すると、オリンピック時と同じようにたくさんの人々が沿道に詰めかけた。その熱量は、一ヵ月前に行われた聖火リレーと何も変わっていない。
 

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※パリ右岸のリヴォリ通り。この日は聖火ランナーの1人として、俳優のジャッキー・チェンさんが登場。通りが大歓声に包まれた。



 
しかしパリ中心部から少し離れると、日常の風景を見ることができる。オリンピック時と違うのは、バカンスやさまざまな規制でパリを離れてしまった住民が、無事に戻ってきたことだろうか。
閉店していたカフェやレストランは営業を再開しており、スーツに身を包んだビジネスマンが通りを歩いている。新年度がスタートする9月に向けて、みな「再始動」といった雰囲気だ。
 

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※自由に渡れるようになったセーヌ川の様子。

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※セーヌ川沿いの古書店「ブキ二スト」たちも戻ってきた。



 
そんな中で始まったパリ・パラリンピックなので、オリンピックに比べると「地元住民が参加している」という印象を受ける。
オリンピック開催前に感じた、緊迫したムードはない。閉鎖された駅・道路はあるものの、7月に見られた大きな混乱も今のところ起こっていない。不便だが、住民の「慣れ」や「許容」が感じられた。
 

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※穏やかな空気のパリ。

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※開会式の数時間前に閉鎖になったチュイルリー庭園前。



 
オリンピックの熱狂を再び感じようと集まった人もいる。
28日の開会式では、アスリートたちの入場行進がオリンピックと同じように、歴史上初めてスタジアム外で行われた。
場所は、パリの代名詞であるシャンゼリゼ大通り。大通りでの観覧は無料だったため、(入場行進のみ、先着順)フランス国内外から多くの人が集まったという。
 

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※開会式1時間前のシャンゼリゼ大通り。



 
駆けつけた人は、オリンピックをテレビだけで観戦したことを後悔しているといい、「期間中、政治の話はほとんど聞かなくなりました。陰鬱だった雰囲気のなか、美しい会場での競技は魅力的でした」と仏紙のインタビューで語った。
なおパラリンピック開会式のテレビ中継は、フランスで視聴率52.3%を記録した。平均では約1,020万人が視聴していたという。※オリンピック時は2,320万人だった。フランスの人口はおよそ6,800万人。
 

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※コンコルド広場の開会式会場。

 
ただ今後、マラソンなどいくつかの競技はオリンピックと同じように一般道が使われる。当日は広い範囲で通行止めになるので、十分な注意が必要だ。またパリでは引き続きテロ防止のため、最大で2万5千人の警察・憲兵が動員されている。

こうして史上最大規模となったパリ・パラリンピックは、計12日間、9月8日まで続く。(大)
 

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