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パリ最新情報「パラリンピック初開催のパリ!競技の舞台はそのままに、シャンゼリゼ通りで行進も」 Posted on 2024/08/26 Design Stories  

 
8月28日(水)から、パリ2024パラリンピック大会がスタートする。
実はフランスでは、2024年を含めて3度のオリンピックが開催されているが、パラリンピックの開催は今回がはじめてになる。8月28日から9月8日までの12日間で、全22競技・549種目が実施される予定だ。
 

パリ最新情報「パラリンピック初開催のパリ!競技の舞台はそのままに、シャンゼリゼ通りで行進も」

※現在の凱旋門にはパラリンピックのシンボルが掲げられている。



 
8月24日には、パラリンピックの発祥地であるイギリスのストーク・マンデビルで聖火が採火され、英仏海峡トンネルを通ってフランスへと運ばれた。
パラリンピック聖火はこの後、25日から28日までの4日間で、約1,000人のランナーによってフランス50都市をめぐる予定になっている。
※聖火はオリンピックと同じように、チュイルリー庭園にある気球の聖火台に点火される。
 

パリ最新情報「パラリンピック初開催のパリ!競技の舞台はそのままに、シャンゼリゼ通りで行進も」

※コンコルド広場でのパラリンピック開会式イメージ。©Paris 2024

 
先月行われたオリンピックの開会式では、セーヌ川での入場行進が大きな話題になった。28日のパラリンピックでも、歴史上はじめて選手の入場行進がスタジアム外で行われる。

入場行進の舞台となるのは、「世界でもっとも美しい通り」と呼ばれるシャンゼリゼ大通りだ。ここでは世界中から集まった184の選手団、約4,400人のアスリートがパレードを行う。
行進のあとは、シャンゼリゼ大通りの先にあるコンコルド広場でセレモニーが開催される。3万5千人の観客を迎えた会場内では、歌やダンスを含めた約3時間のショーが行われるという。
 



パリ最新情報「パラリンピック初開催のパリ!競技の舞台はそのままに、シャンゼリゼ通りで行進も」

※競技会場の1つ、シャン・ド・マルス・アリーナ。オリンピックでは柔道とレスリングの会場だった。

 
また、各競技は、フランス国内にある18の会場で開催される。そのほとんどがオリンピックと同じ場所にあるため、歴史的建造物や世界遺産を舞台にした熱戦を再び目にすることができるだろう。
たとえばエッフェル塔近くのシャン・ド・マルス・アリーナでは、パラ柔道と車いすラグビーが開催される。近隣のエッフェル塔スタジアムでは、ブラインドフットボールが行われる予定だ。
 



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※グラン・パレ。オリンピックではフェンシングとテコンドーの会場だった。

 
また、美しい内部が話題となったグラン・パレでは、オリンピック競技と同様に車いすフェンシングとパラテコンドーが行われる。
一方、ヴェルサイユ宮殿ではパラ馬術が、アンヴァリッドではパラアーチェリーが、スタッド・ド・フランスでは引き続きパラ陸上が開催される。
このように、パラリンピックの会場はオリンピックと同じ場所が使用されることになっている。ただパリ首都圏以外で競技が開催されるのは、仏中部のシャトールー(パラ射撃)の1カ所のみで、マルセイユとタヒチでは行われない。
 

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※セーヌ川のアレクサンドル3世橋は、パラトライアスロンのスタート地点に。



 
オリンピック閉幕から2週間が経ったパリでは、初のパラリンピック開催を目前に控えながら、いつもの日常を取り戻しつつある。
9月からは新年度・新学期もスタートするので、期間中はオリンピックと違い、多くのパリジャン・パリジェンヌで賑わうだろう。
パリ2024大会の祝祭ムードは今後もしばらく続きそうだ。
 

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