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パリ最新情報「パリオリンピック開幕!開会式は無事開催、しかし波乱の幕開けとなった26日」 Posted on 2024/07/28 Design Stories  

 
7月26日、第33回夏季オリンピック大会がパリでスタートした。
現地時間19時30分からはセーヌ川で開会式が行われ、アスリートらが計85隻の船に乗って入場行進。セーヌ川沿い約6キロの区間を、名史跡を映しながらの盛大なパレードとなった。
 

パリ最新情報「パリオリンピック開幕!開会式は無事開催、しかし波乱の幕開けとなった26日」

※開会式当日朝、セーヌ川のアンヴァリッド橋付近。



 
パリ五輪の開会式は、「史上もっともエキサイティングで、史上もっとも危険を伴う開会式」だと言われた。
事実、約4時間におよぶセレモニーは、オリンピック史上初の水上パレードのほか、観客数30万人以上、参加アーティスト2,000人以上とかなり大規模なものだった。
途中、大粒の雨により席を離れる人もいたというが、最後の選手団がトロカデロ広場に着くと、五輪警備司令部から拍手と安堵の声が上がったという。
 

パリ最新情報「パリオリンピック開幕!開会式は無事開催、しかし波乱の幕開けとなった26日」

 
開会式がはじまる前、26日朝のパリは息を潜めたように静かだった。
市内の地下鉄駅は合計で30か所が閉鎖、午後13時からは中心部のほぼすべてが車両通行止めになり、そして18時30分からはパリの上空、半径150km以内の空域が完全に閉鎖された。
 

パリ最新情報「パリオリンピック開幕!開会式は無事開催、しかし波乱の幕開けとなった26日」



 
セーヌ川沿いの「テロ警戒区域(現在は解除)」では警官が常に目を光らせており、パリを歩いていても、すれ違うのは五輪関係者か一握りの旅行者のみ。
セーヌ川の中州にあるシテ島、サン・ルイ島の住民にいたっては、同じく26日13時から自宅に留まるよう、パリ警察から呼びかけられていたという。

もちろん、カフェやレストラン、美容院やショッピングセンターにはまったくと言って良いほど人がいない。
周囲のフランス人によれば、「26日は必ずテレワークで」と会社から言い渡されたり、「オリンピック期間中にバカンスを取ることが義務」などと言われていたそうだ。
 

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こうした厳重な警備をみな避けたのか、オリンピック開幕直前のパリは、あり得ないほど閑散とした状態だった。
また、警備はかつてないほどの規模で、当日はパリだけで4万5千人の警官と憲兵、1万人の兵士と2万2千人の民間警備員が動員された。セーヌ川岸壁の安全チェックに関しては、観客が入場を許可される直前まで徹底的に続けられていたという。
 

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しかし開会式の前日には、高速鉄道TGVの路線で複数の破壊行為があり、フランス全土にさらなる緊張が走った。
破壊行為の数時間後には、仏東部ミュルーズ空港発パリ行きのエールフランス航空に対しても爆破予告があり、現地空港が一時閉鎖に追い込まれた。

フランス国鉄SNCFの発表によると、25日の明け方、TGVの3路線で「前例のない、同時多発的な悪意ある行為」が行われたという。
これらの場所では、線路の近くを走り、運転士へのサイン(赤信号など)を発信する光ファイバーケーブルが切断された上に火が付けられた。
入念に準備された組織的犯行だったというが、SNCFは「犯行グループからの声明・要求は受けていない」としている。
一方パリ検察庁は、組織によるシステム攻撃および、国家の利益を損なう恐れのある器物損壊事件として、26日に捜査を開始した。
 

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※犯行はパリ・マルセイユを結ぶ南東線でも予定されていたが、未然に阻止された。SNCFグループは告訴する意向を示している。Source:SNCF



 
これにより、パリとフランス地方を結ぶTGVは各所でストップ。パリ入りを計画していた人、一部の五輪アスリートや報道関係者、パリから出てバカンスを予定していた約80万人に被害が及んでしまった。

27日現在では、北部、ブルターニュ、南西部の路線で70%の列車が再開しているが、各運行に1時間から2時間の遅れが発生している。※五輪アスリートと関係者の搭乗が優先される。
 

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※26日午前、シャンゼリゼ大通りでは数十台の警察車両が走っていた。

 
7月26日、約4時間にわたって行われたパリ五輪の開会式。
4万枚以上あったバリケードも撤去作業がはじまっていて、28日には完全になくなる予定だ。
今のパリは「いちばんの山場を超えた」という印象だが、競技会場の近くでは引き続き厳しい警備が行われている。(内)
 

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