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パリ最新情報「パリ五輪、さまざまなグッズがお目見え。街も徐々にオリンピック色に」 Posted on 2023/11/30 Design Stories
パリ・オリンピックの開催まで9か月を切った。
現地パリでは改装工事が進められたり、パリ市庁舎の外観がオリンピックカラーに染まったりと、少しずつだが盛り上がりを見せている。
そんな中でも目立つのが、パリ・オリンピックの公式グッズだ。
オリンピックが身近に感じられるグッズは今、フランスで次々に発表されている。
11月からはパリ近郊や地方都市にも公式ストアがオープンしており、来年の開催までには、フランスの駅や空港を中心に約20店舗がオープン予定だという。
※パリ1区、レ・アールの公式ストア。
パリ・オリンピックのグッズでは、公式マスコットである「フリージュ」をモチーフにしたものが多い。
真っ赤で三角の形をしたフリージュは、フランスの自由の象徴である「フリジア帽(bonnet phrygien)」をベースに作成された。
※パリ・オリンピック&パラリンピック、公式マスコットの「フリージュ」
このフリジア帽は、ドラクロワの名作「民衆を導く自由の女神」でも描かれている。
今回はフリジア帽がフランスの自由なエスプリを反映するものとして、パリ・オリンピック&パラリンピックのマスコットに決定された。
文房具、マグカップ、エコバッグ、Tシャツ、キャップなど、今発表されているグッズはさまざまあるのだが、パリ五輪チームは開催までに約8000種のグッズを用意したいと述べている。
※中にはクリスマス仕様の限定アイテムも含まれる。
※フリージュが描かれたクリスマスセーター。
スノードームやキャンドル、エッフェル塔の置き物まで、パリらしいアイテムが揃うオリンピックのグッズ。
各グッズでは、フリージュと同じように大会のエンブレムもモチーフになっている。
エンブレムは「金メダル」「聖火」、そしてフランス共和国の自由を象徴する女性像「マリアンヌ」の三つをイメージしたということだ。
開催地パリでは、このエンブレムを所々で見かけるようになった。
※エンブレムの「PARIS 2024」では、前回開催の1924年に流行していたアールデコ調の文字が使用されている。
来年のパリ・オリンピック&パラリンピックは、1924年以来、ちょうど100年ぶりの開催となる。
こうしたグッズを含めて、現地パリでは今、市民が参加できるスポーツプログラムが増えたりポップアップストアがオープンしたりと、オリンピックが徐々に現実的なものとなっている。(内)