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速報、パリ最新情報「ニースの大聖堂内でまた刃物テロ」 Posted on 2020/10/29 Design Stories
あと数時間で再ロックダウンが始まろうとしているフランスで、また刃物による残虐テロが発生した。
事件は29日朝9時ごろ、ニースのノートルダム大聖堂内で起こった。犯人は「アッラーフ・アクバル(アッラーは最も偉大である)」「イスラム教徒は目覚めなければならない」などと叫びながら犯行に至ったという。
少なくと3人が死亡。まだ詳細はわかっていないが、居合わせた女性2人と教会の管理人だと言われており、被害者のうち2人は教会内で深く首を切られ、1人の女性は斬首されたという情報もある。もう1人は負傷しながら教会の外に逃げたが、助けを求めて入った教会向かいのカフェで「子供たちに愛してると伝えてほしい」と言い残し力尽きたという・・・。複数のけが人も出ているようだ。
容疑者(21歳のチュニジア人男性)は駆けつけた警察に肩を撃たれたが、負傷しても「アッラーフ・アクバル」を繰り返していたという。現在、容疑者はニース市内の病院に運ばれ治療を受けている。
犯人はイタリアからパリに入り、ニースには4日前から滞在していたという。携帯を2台持っており、警察は共犯者がいるとみて捜査中である。
トルコをはじめ、アラブ諸国で風刺画をやめないと宣言したフランスに対する抗議、フランス製品の不買運動がヒートしていた中でのテロ事件。
フランスのカトリック教会に対して新たなテロ脅迫もあったようだが、万聖祭前の教会内で起こった残虐なテロに「これは宣戦布告だ」とフランス人の怒りは頂点に達している。
9月27日の元シャルリーエブド前襲撃テロ、10月16日の教師斬首テロ、そして今日10月29日と、この1ヶ月ほどの間で3回目となるテロである。
今日10月29日は「Mawlid」と呼ばれる預言者ムハマンド生誕祭にあたる日だったようだ。
コロナとイスラム過激派のテロが交互に襲ってくるフランス。
ニース市民は「震えが止まらない」と未だショック下にある。
ニュースを聞いたフランス人は、もういい加減にしてほしい。次の大統領は極右「国民戦線」マリーヌ・ルペン氏になる可能性がどんどん高くなると口を揃えている。