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パリ最新情報「ガストロノミーの街パリ、期間限定でレストランが半額に!」 Posted on 2024/02/18 Design Stories  

 
ガストロノミーの街パリで、レストランのメニューを50%オフで提供するという太っ腹なフェスティバルが開催されている。
これは仏レストランの予約サイト「ザ・フォーク(The Fork)」が主導するイベントで、2月15日〜3月31日までの期間限定企画となる。
なお対象レストランはパリ市内で237軒。
他地域でも開催されており、フランス全土で合計すると約1000軒のレストランがイベントに参加している。
 

パリ最新情報「ガストロノミーの街パリ、期間限定でレストランが半額に!」



 
今回の企画は、インフレに対抗するため、ガストロノミーをすべての人に身近なものとするために立ち上げられた。
この予約サイト「ザ・フォーク(The Fork)」はフランスだけでなく、西ヨーロッパの多くの国(イタリア、スイス、ポルトガルなど)で展開している。
サイトのディレクター、ダミアン・ロディエール氏によれば、企画はインフレに苦しむ顧客と同時に、インフレの影響を受けているレストラン側を支援する目的があるという。
 



パリ最新情報「ガストロノミーの街パリ、期間限定でレストランが半額に!」

 
割引価格を利用するには、「ザ・フォーク(The Fork)」アプリで参加レストランのテーブルを予約するだけだ。
※参加レストランのリストは同ウェブサイト(The Fork France)で確認できる。
レストランの種類は非常にさまざまで、パリにあるフレンチビストロからイタリア料理、レバノン料理、インド料理、クレープ屋さんまでと多岐にわたる。
すべての料理を半額とするところもあれば、一部の料理は除外とする所もあるので、それぞれのレストランで確認が必要だ。
しかし参加レストランの中には同サイトが選ぶ「フランスの人気レストラン100選」にランクインしている場所もあり、トライしたい人にとっては良い機会になること間違いない。
 

パリ最新情報「ガストロノミーの街パリ、期間限定でレストランが半額に!」

※参加するレストランの一つ。パリ1区のシーフード料理「ASTARA PARIS」インスタグラムより
https://www.instagram.com/p/C1wbx00q2dX/



 
激しいインフレが理由で、外食をしなくなったというフランス人は非常に多い。
フランスでは「レストランはインフレの最初の犠牲者だ」とも言われている。
もともと物価が高く、外食が気軽にできないパリだったが、2022年〜2023年にかけてはランチタイムのレストラン利用率が約50%も減少してしまった。
現在では特に会社員のレストラン離れが加速しており、レストランのランチメニューからスーパーのテイクアウト商品に切り替える人がたくさんいるということだ。

こうした問題を少しでも和らげようと始まったのが、今回のサービスだ。
前回(23年)の同イベントでは、参加レストランの客数が期間中3倍になり、利益率も2.5倍になったという良好な結果が出ている。
パリがガストロノミーの街と言われる理由には、食に対する情熱のほかに、こうした楽しいイベントがいくつも用意されているからかもしれない。(る)
 

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