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続報・パリ最新情報「コロナ変異株の話題から一夜経ち、やや落ち着きを取り戻す」 Posted on 2020/12/22 Design Stories  

昨日、欧州中を騒がせたイギリス発の変異株コロナのニュース。
「従来型のウイルスより70%の割合で感染力が強い」という表現が独り歩きし、世界中の人々の不安感を強く刺激した形だが、一日経ち、専門家たちの意見をまとめると、違った角度でこの新種のウイルスを取り巻く状況が見えてきた。

続報・パリ最新情報「コロナ変異株の話題から一夜経ち、やや落ち着きを取り戻す」



・ほとんどの科学者たちは、開発されたワクチンは新しい変異株にも有効だろう、と語りはじめている。
・ファイザーなどの製薬会社はもともと、ウイルスの変異を想定して開発しているので、効きにくくても改良することでインフルエンザワクチンのような形ですぐに対応できるようだ。
・ウイルスは生き残るために変異し、感染力を高めるが、その分、弱毒化していく可能性もあるとされる。
・新しい種類のウイルスなので、現時点でまだわからないことの方が多く、それが人々の一番の不安材料となっている。
・そのため、各国政府はもしもの場合に備えて予防的措置を模索している、というのが現状か。
・ただ、感染力が高い変異株のため、感染者が増えることは明らかで、その結果、病床がひっ迫することを各国政府は恐れている。
・英国との国境をとりあえず封鎖するのは、そのため、と専門家が説明した。

続報・パリ最新情報「コロナ変異株の話題から一夜経ち、やや落ち着きを取り戻す」



・また、フランスでは、ロックダウンが解除されたが、その後、クリスマス準備の影響で、人出が増えて、再び感染拡大傾向に戻りつつあり、一部の医者らは、第三波が始まったと主張している。
・別の科学者は、フランスの60歳以上の人たち(1800万人)が全員ワクチンを接種できれば、一旦、コロナは落ち着くだろう、とも語っている。

続報・パリ最新情報「コロナ変異株の話題から一夜経ち、やや落ち着きを取り戻す」

・英国との国境を封鎖した国々はこの写真のように、ほぼ欧州全域に拡大した状況だが、ブレグジットの時期と重なったこともあり、英国民の不安は強く、スーパーでの商品買い占めなどが始まっている。
・ボリス・ジョンソン首相は「商品は十分ある」と国民に買い占めを控えるよう、メッセージを送った。
・ただ、批判されがちなイギリスだが、変異株のコロナをこれだけ綿密に分析できる技術は評価されるべきであろうし、それだけ追跡調査や検査をやっているという証拠でもある。
・また、これだけの調査をやったからこそ、英国政府は、現状、「コロナをコントロールできない」と発言出来たものと思われる。
・フランスのオリヴィエ・ヴェラン保健相は「現時点では、500株ほどのウイルスを検査したが国内に変異株が侵入した形跡はない」と伝えた。しかし、周辺国で発見されているので、時間の問題であろうと、専門家が指摘している。(中)

新しい情報が入り次第、加筆します。



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