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パリ最新情報「ワンちゃんと巡る!パリのデパート、ボン・マルシェの可愛い犬展」 Posted on 2025/03/30 Design Stories
パリのデパート「ボン・マルシェ」に、ワンちゃんが続々と入店している……?! 普段から犬連れOKなフランスのデパートだけれど、最近のボン・マルシェには、まるで本物の“買い物客”のように店内を歩くワンちゃんたちの姿が。
その理由は、現在開催中の特別なイベントにあった。2月8日から4月20日まで、ボン・マルシェ全館をあげて、犬をテーマにしたイベント「Je t’aime comme un chien(すっごく大好き)」 が開かれているのだ。
ポップアップストアみたいなものかな? と思っていたら、想像をはるかに超えるスケールに驚かされた。現在のボン・マルシェは地上階から2階まで、ほぼすべてがワンちゃん仕様になっている。3月1日からは、2階の売り場が「犬と人間のグッズ、半分ずつ」というユニークなスタイルにもリニューアルされた。そして極めつけは、吹き抜けにそびえる大エスカレーター。なんと、丸ごと「骨」のデザインになって登場し、人間たちはその“巨大な骨”に乗ってデパート内を行き来する。
※たくさんのワンちゃんがお出迎え!
世界中から集められたワンちゃんグッズが並ぶ店内。バッグや食器、文房具など、さまざまな犬種が描かれた小物はどれも目移りするほどの可愛さで、見ているだけでも気分が上がる。心のなかで何度「可愛い!」と呟いたか分からないほどだ。 もちろん、人間用だけでなく、ワンちゃんのためのビューティーグッズやフード、マットレスなども多数置かれていた。愛犬家ならずとも楽しめるラインナップに、ついつい長居してしまう。
※ピザカッター!
※アイマスク
※素敵な柄のマットレス
とくに週末になると、飼い主さんと一緒に訪れるワンちゃんの姿がぐんと増える。ショッピングを楽しんでいるかのように歩くワンちゃんたちに、スタッフやほかの買い物客もやさしい目を向けていたのが印象的だった。犬好きさんが多いパリならではの光景だ。
さらには、ワンちゃんと一緒に楽しめる体験型イベントも。写真ブースで記念撮影をしたり、ワンちゃんの刺繍入りポーチを作ったり、イラストを描いてもらったりと、さまざまなイベント・ワークショップが開催中だった。ゆっくりショッピングを楽しみたい場合は、常駐のペットシッターにワンちゃんを預けることも可能!
※女性に大人気だった刺繍サービス
※キャップやポーチ(既製品)にミシンで刺繍を入れることができる
期間中は、犬同伴OKのカフェ「カーサ・デル・ドッゴ」もオープンしている。このカフェのルーツは、パリ16区にあるワンちゃん専用のパン屋さん。店内では犬用のおやつが用意されているほか、犬好きさんたちがゆっくりとカフェタイムを楽しめるスペースが広がっていた。
そんなボン・マルシェは、売り上げの一部をフランスの慈善団体 「ガメル・プレイン」 に寄付するとのこと。集まった資金は、路上で生活する人々が飼う犬や猫のフード費用として活用されるそう。
※カフェ「カーサ・デル・ドッグ」
ワンちゃんをテーマにした「Je t’aime comme un chien」展は、約2カ月の期間限定イベントだが、デパート全館をあげてというのはパリでも珍しい気がする。ご近所のワンちゃんもたくさん集まっていて、その光景が楽しさをさらに引き立てていた。このように犬と暮らしていない自分でも、幸せを感じられた1日であった!(オ)