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パリ最新情報「フランスの報道、第二波はもはや免れない、の衝撃」 Posted on 2020/07/07 Design Stories
フランスの各誌が、第二波は免れない、と報じ始めた。「コロナは空気感染をする。厳密な対策が必要だ」という書簡を世界各国の感染症専門家239人がWHOに送った。オックスフォード(Clinical Infectious Diseases d’Oxford)の二人の研究者がコロナウイルスの感染経路は飛沫だけでなく、空気感染の可能性があると警告し、多くの科学者たちがこれに賛同したのである。WHOはこれまで空気感染は確認されていないとしていたが、239人の専門家たちが「ウイルスが空気中を漂い感染をする」空気感染の危惧をWHOに迫った形になる。これは大変、驚くべきニュースだと言わざるを得ない。飛沫が微細になり長く空気中に残り、漂い、離れた場所にいる人に感染するというのだ。WHOはこの書簡に返事をしていなかったが、今日の最新のニュースによると、この書簡を受けてこの件について精査する、ということになったようだ。WHOが結論を出すのはいつもある程度の時間が経過した後、ある程度の結果が出てからの場合が多いので、私たちは注意をしておく必要がある。専門家たちは換気のいい部屋の状態にしておくことを推奨している。
フランス感染症の専門家ピチエ・サルペトリエール病院のエリック・コーム博士は、非常に悲観的な意見を持っている。Le Parisien誌に第二波はこの夏から起こりうると語っているのだ。現在被害が拡大している南アメリカやギュヤンヌ(フランス領)は気温35度で、夏場なみの暑さなのに感染が衰えていないことを指摘、博士は、ウイルスが消えたわけでなはい、と警告している。現在、スペイン、ポルトガル、イギリスの一部地域が再ロックダウンを行っており、これはフランスへの警告である。事実、パリのピチエ・サルペトリエール病院ではCOVID-19患者のための病棟がすでに満杯で先週、新しいユニットの確保を開始し始めている。ちなみに、フランスの7月6日の新規感染者1375人、死者27人。スペインは先の2日間で7000人の感染者を出している。
今月2日、米デューク大学とロスアラモス国立研究所の研究グループが国際学術誌「Cell(セル)」で発表した研究結果によると、米国・欧州で流行したG型に区分される新型コロナウイルスのうち、変異したGH型は「英国の患者約千人を調査した結果、新型コロナウイルス感染拡大初期のウイルスよりもウイルス濃度が約6倍で、感染速度がそれだけ速くなる可能がある」と指摘。このように、次から次に、世界各地の研究者や専門家から、新しい現実が突き付けられつつあるのがコロナの現状なのである。WHOや各国政府の指示が出るのを待っているだけでは遅いということかもしれない。
つまり、新型コロナは
1、空気感染をする。エアロゾル感染だと思っていたけど、実は、もっと長く空気中に残る可能性がある?
2、夏であろうと感染拡大をする。秋になり、少し寒くなると、もっと拡大?
3、変異が早く、アメリカの進化型は濃度が6倍、つまり感染力も強くなっている?このウイルスが欧州やアジアに入る時が怖い…。
あらゆる最悪の事態も想定しながら、自己防衛をしていくしかない。早め早めに想定できる予防策を講じていくしかない。