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速報・欧州最新情報「英国発の変異株、従来型より高い死亡率か!? 英首相発表」 Posted on 2021/01/23 Design Stories
イギリスのボリス・ジョンソン首相は、本日(22日)の会見で、「変異株ウイルスは感染力が高いだけでなく、死亡率も高い」と発表した。
ロンドンではファイザー・ビオンテック社とアストラゼネカ社のワクチン接種が進んでいるが、どちらのワクチンもこの変異株には有効であると、付け加えられた。
1月20日(水)に約550万人がイギリス国内でワクチン接種を受けたが、同日の死者は1820人、その後も木曜日1290人、金曜日は1401人と推移している。
60代の男性の場合、死亡率のリスクは13~14 / 1,000とされており、従来のウイルスでは10/1,000であったのに対し、死亡率が高くなっている。
イギリス政府の科学顧問、パトリック・バランス氏は「この数字には不確実性も多いことを強調しておきたい」としながらも、「変異株は感染率の増加だけでなく、死亡率の増加も懸念されている」と述べた。
それに対し、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの遺伝学研究所の所長で、ウイルス・ゲノミクスの専門家であるフランソワ・バルー教授はツイッターで、死亡率の増加は、集中治療室での逼迫などの要因も考えられると発言している。
同じくフランス、BFMTVに出演したアメリカンホスピタルのクリストフ・ラップ教授も、この数字はまだ何とも言えず、病院に患者が集中したことで、治療が追いつかない可能性もある、と指摘し、懐疑的立場をとっている。
さらに、ドイツから、ドイツ、空港検疫でブラジル型変異株が見つかった、と速報が入った。ブラジルからの帰国者であった。現在、その飛行機に搭乗していた全員が隔離されている。
※英国や欧州各地域より新しい情報が入り次第、随時、加筆訂正をしていきます。