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パリ最新情報「フランスの大スター、アラン・ドロン氏が選んだ最後のシーン」 Posted on 2024/08/25 Design Stories  

8月18日に亡くなったフランスの名優、アラン・ドロン氏(享年88)。その葬儀が、24日16時より、ロワレ県ドゥシーにあるドロン氏の敷地内礼拝堂「ラ・ブリュレリー」にて行われた。
葬儀にはドロン一族の親しい友人ら約40人のみが招待された。機密を守るため、葬儀に参列するすべての人から携帯電話を没収、遺族の要請を受け、県はこの週末、ドロン氏の敷地上空の飛行を禁止した。



この近親者のみの葬儀は、数年前からドロン氏本人が希望していたことのようだ。本人の意思通り、カメラやレンズから遠く離れた場所で、ごく親しい友人と家族に囲まれ最後のお別れが執り行われた。
ドロン氏は、こちらも本人の希望で自宅敷地内の庭に埋葬された。
自宅敷地内に埋葬されるのはとても例外的なことで、「異例」の手続きとなる。許可を得るにはいくつかの条件があり、例えば、市街地であってはならず、近隣から少なくとも 35メートル以上離れた場所である必要がある。(ドロン氏の自宅は一番近い市街地となるフォンテーヌブローから60km)埋設の場合、水文地質学者は土壌汚染や水質汚染の危険がないことを確認し、最終的に、県知事の同意が必要となる。同意するにあたって50年後、100年後の土地の所有の問題などから、この選択が理にかなっているか否かがネックとなるようだが、ドロン氏はこの許可を得られたようだ。
以前、ヴァレリー・ジスカール・デスタン元大統領が自宅の庭に埋葬されたようだが、有名人で自宅埋葬の許可が下りたのは初めてのケースとなるようだ。

パリ最新情報「フランスの大スター、アラン・ドロン氏が選んだ最後のシーン」

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ドロン氏にとって、敷地内への埋葬は最後の願いの一つだったという。なぜなら、彼は彼の愛した犬たち(35匹眠っているらしい)が眠る場所の近くに埋葬されることを望んでいたようだ。
ドロン氏は大の犬好きでも有名で、生涯で飼った犬は50匹にものぼるという。一時期は同時に14匹の犬と暮らしたこともあったようだ。2018年のインタビューで、最後の愛犬となるルポちゃんに対し、もし自分が先に死んだら、獣医師に頼んでルポを安楽死させ、私の腕の中で眠らせたいと話していたようだ。ただ、この発言に対しブリジット・バルドーが率いる動物保護団体が批判をし、ドロン氏の遺族は結局ドゥシーの自宅でドロン氏の愛犬ルポちゃんを飼い続けると発表した。

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フランスにとどまらず、世界で名を馳せた大スターが18日に亡くなってから一週間、自宅前には、弔問名簿に署名をしたり、花を置いたり、ただ門前で追悼の意を表したり、と、お別れに来る人が後を立たない。今日の葬儀にはジャーナリストだけでなく、数千人のファンが最後の別れを告げに訪れた。
アラン・ドロン氏は晩年、ひっそりと病と闘い、マスコミに姿を表すことはなかった。
今はただ、病から解き放たれ、愛犬たちに囲まれて安らかに眠っていて欲しい。
ドロン氏は派手な葬儀を一切希望していなかったが、9月には一般向けミサが開催される可能性もあるようだ。(み)

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