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パリ最新情報「フランスが報じた7月8日の銃撃事件、追悼の声が続々と」 Posted on 2022/07/10 Design Stories
7月8日、安倍晋三元首相の訃報を受け、フランスメディアは一斉にその内容を速報で伝えた。
第一報が入ったのは8日の明け方(フランス時間)。
ル・モンド紙、AFP通信、ル・フィガロ紙をはじめとするありとあらゆる通信社が事件の概要を即座に報道した。
安倍元首相はフランスでも知名度の高い人物の一人だった。
そのため衝撃は非常に大きく、また安全な日本で起きた銃撃事件として多くのメディアが「ショック」「信じがたい出来事」「恐ろしい攻撃」などと綴った。
報道が訃報に変わると、フランスメディアは「assassinat(暗殺)」という言葉を用いて続報を行う。
「世界で最も銃規制の厳しい国である日本において、銃が凶器に使われるのは極めて稀である」「日本は安全だが、しばしばこうした予測不可能な凶悪事件が何の前触れもなく起こることがある」と述べた記事もあった。
安倍元首相の訃報を受け、フランスの要人からは追悼の声が続々と寄せられている。
エマニュエル・マクロン大統領は事件発生直後からTwitterで3度コメントを発表。
フランス時間14時52分には日本語で追悼コメントを記載している。
安倍晋三元総理の訃報に接し、フランス国民の名において、日本政府並びに日本国民に哀悼の意を表します。国に生涯を捧げ、世界の均衡に努めた偉大な首相を日本は失いました。
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) July 8, 2022
また安倍元首相と同時期に政権を握ったフランソワ・オランド元大統領もAFP通信のインタビューに答え、「彼の死は日本だけでなく、国際社会全体にとっての損失である。
安倍晋三は何度もフランスを訪れ、我が国と密接な関係にあった」と述べた。
続いて二コラ・サルコジ元大統領、マリーヌ・ルペン氏、ヴァレリー・ペクレス氏、フランスラグビー連盟も追悼を表明。
EU側では欧州委員会が「その攻撃は全世界を震撼させた」と述べ、理事長のシャルル・ミシェル氏は「ヨーロッパは日本及び日本国民の悲しみを分かち合っています」と表明した。
なお、9日現在でも報道は続いており、今回の事件がフランス国内に与えた衝撃は計り知れない。(大)