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パリ最新情報「夏の夜に散策したい、パリのベストスポット10選」 Posted on 2023/08/08 Design Stories
「光の都パリは、夜のベールに包まれてさらに輝きを増す」と、パリの情報誌Zig Zagが伝えた。
昼間とはまた違った表情を見せてくれる夜のパリは、気温がぐっと下がり夜涼みにもぴったり。
とはいえフランスでは日没時間もピークを過ぎ、近頃は秋の気配さえ感じるようになった。
昼間が長かった春夏とは変わって、これからはどんどん夜が長くなる。
それでは地元情報誌がおすすめする「美しい夜のパリ」とはどこなのか。掲載された内容を元に、パリのベストスポット10選をご紹介したい。
1、セーヌ川、アレクサンドル3世橋
ライトアップされた橋が並ぶセーヌ川は、夜になるとロマンチックで趣深い散歩道となる。
中でも1900年の万国博覧会のために建設されたアレクサンドル3世橋は、フランスで最も美しい橋の一つと言われる。
なおパリで初めてランタンが設置されたのは、1465年7月4日のことだった。以降、市民の安全性が飛躍的に向上したとされる。
2、モンマルトル
昼も夜も魅力にあふれた街、モンマルトル。
女性が夜にひとりで歩くのは避けたいが、石畳に反射する街灯の光が、パリ中心部にはない輝きを放っている。
この界隈には雰囲気のあるバー、ビストロもたくさんある。
3、セーヌ左岸の河岸
セーヌ左岸の河岸は日没後、穏やかで華やかな空間に変貌する。
ちなみにセーヌ川沿いでは今、船上レストランがブームになっている。
これは「ペニッシュ」と呼ばれる平底船を改造したもので、夏のあいだは船の上でイベントやコンサートが繰り広げられる。
※左岸方向のポン・デ・ザール。(芸術橋、現在は工事中)
4、ルーブル美術館とガラスのピラミッド
昼間は荘厳なルーブル美術館も、夜になると神秘的な雰囲気に包まれる。
こちらはフランスを代表する大型美術館だが、建設当時は「近代的すぎる」と批判が殺到したそうだ。
しかし時が経つにつれ、ガラスのピラミッドはルーヴル美術館を象徴するシンボルとなり、来館者や建築の専門家たちから高く評価されるようになった。
5、コンコルド広場
シャンゼリゼ通りの端にあるコンコルド広場は、夜になれば金色の街灯に囲まれ、ライトアップされた美しいオベリスクを見ることができる。
フランス革命時にはここが悲劇の場となったが、現在の麗しい姿はそんな歴史を微塵も感じさせない。
6、カルチェ・ラタン
パリ左岸にあるカルチェ・ラタンにはソルボンヌ大学などの大学が集中しており、学生街としても有名だ。
カルチェ・ラタンは賑やかな雰囲気で活気づいており、夜の散策にはぴったりの場所。
しかしどことなく知的で文化的な空気が流れているのは、1920年代にヘミングウェイやF・スコット・フィッツジェラルドら著名な知識人が、この場所を創造の場として選び発展させた経緯があるからだろう。
その他には、ヴォージュ広場(4区)、サン・ルイ島(4区)、トロカデロ広場から見渡すエッフェル塔(16区)、サン・マルタン運河が選ばれた。
このように、「夜のパリはさらに美しい」と地元情報誌も自負するほど、パリの街は光にあふれている。
なお7月〜8月はバカンス中で人通りも少ないため、壮大な景色を心ゆくまで堪能することができる。(こ)